...『それではカンデエケの女王が私ほど美しくないと云ふのはほんたうでございますか』とたづねた...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...自然の色は画家の色より遥かに美しくない...
有島武郎 「描かれた花」
...而して自然には――絵具の色の如く美しくないにしても――色の無限の階段的駢列がある...
有島武郎 「描かれた花」
...その所謂美しくない姿に於ての自然を露出せしめる...
有島武郎 「描かれた花」
...美しくないまでも...
石川啄木 「病院の窓」
...『麻の皮は亜麻のやうに美しくない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...文章がちっとも美しくないそうだ...
太宰治 「十二月八日」
...百分の一も美しくない...
太宰治 「正義と微笑」
...ただ朱孝廉の妻が美しくないから...
田中貢太郎 「陸判」
...姉の后の宮も決して美しくないことはなかつたけれど...
田山花袋 「道綱の母」
...人間の作ったあらゆる美しくないものの中でもこれくらい美しくないものもまれである...
寺田寅彦 「写生紀行」
...六花以外の「美しくない」結晶の方が...
中谷宇吉郎 「雪」
...左様にあたしは美しくない」「お前が言わんとする真の意味を諒解した...
久生十蘭 「だいこん」
...顔ほどは美しくない彼女の二つの手は...
宮本百合子 「或る日」
...美しくないものはない...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...充分に美しくないはずである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...美しくないものは一枚だにない...
柳宗悦 「和紙の教へ」
...「……あなたはご自分でお美しくないときめていらっしゃる...
山本周五郎 「菊屋敷」
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