...而して自然には――絵具の色の如く美しくないにしても――色の無限の階段的駢列がある...
有島武郎 「描かれた花」
...その所謂美しくない姿に於ての自然を露出せしめる...
有島武郎 「描かれた花」
...美しくないまでも若かつた...
石川啄木 「病院の窓」
...目で見てはちっとも美しくないけれども...
江戸川乱歩 「悪霊物語」
...あなたはどだい美しくないもの...
太宰治 「女の決闘」
...これ等の人の前で舞臺の美しくない女を見ながら平氣な顏をしてゐなければならないと云ふのは...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...人間の作ったあらゆる美しくないものの中でもこれくらい美しくないものもまれである...
寺田寅彦 「写生紀行」
...これに似た美しくないものとの差別には...
寺田寅彦 「病室の花」
...顔が美しくないと...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...六花以外の「美しくない」結晶の方が...
中谷宇吉郎 「雪」
...やっぱり美しくない...
夏目漱石 「坑夫」
...遠洋航路は履歴が美しくないといけないな...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...そんなに美しくない...
堀辰雄 「詩人も計算する」
...美しくない高等中学校長夫人の隣...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...実際の世の中の美しくない事に悲観し...
水上滝太郎 「大人の眼と子供の眼」
...しかしあまりに美しくない顔の妻は向かい合った時に気の毒になってしまうであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「――あれではまるで笙子が美しくないようじゃございませんか...
山本周五郎 「半之助祝言」
...しかし心は容顔の如く美しくない...
吉川英治 「三国志」
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