...一筋ごとに美しく櫛(くし)の歯を入れたように...
泉鏡花 「悪獣篇」
...ご自分の年の三分の一の若い美しいお嬢さまと再婚なさったことがあります...
江戸川乱歩 「影男」
...岩木山の美しく見える土地には...
太宰治 「津軽」
...世界じゅうに比べものもない美しい領地を...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...美しい常磐木(ときわぎ)の緑と...
寺田寅彦 「先生への通信」
...いつでも何かしら美しい花が見られる...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...美しい不良マダムが露出して来る...
戸坂潤 「社会時評」
...もう二十七八にもなるでしょうが、若くて、粋で、美しくて、何となく心ひかれる含蓄(がんちく)があります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは庄司右京の一族といっても、禄高はたった百二十石、お礼の美しさと、林太郎の執心がなかったら、この祝言はモノになりそうもなかったでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼にとつては一つの美しい現実であり...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...実になめらかに美しい...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...美しいにはちがいないが...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...個性を考へるといふことは丁とか戌とかに匹敵する惡業のやうに狎らされてゐたので「君の意見はそれはそれとして一廉であり……」とか「意志の自由に於いて……」とか「誰が誰を掣肘出來るものか……」などといふ言葉が悉く絶大なる美しい響きを持つて感ぜられた...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...「此頃では大変美しい恋人が出来て...
牧野信一 「妄想患者」
...見ても美しいこういうものを...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...西洋の焼物ではベラミンにこの美しさがある...
柳宗悦 「民藝四十年」
...余りにも、自然は、平和であったし、美しすぎるほど、美しい秋を深めている...
吉川英治 「平の将門」
...伎楽面の美しさがはっきり見えるように眼鏡の度を合わせておいて...
和辻哲郎 「能面の様式」
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