...くるしいさびしい悪魔の羂(わな)につつまれてゐる...
大手拓次 「藍色の蟇」
...宇陀の高城(たかき)八に鴫羂(しぎわな)張る...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...ワナミは羂網の義...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
......
武田祐吉 「古事記」
...奈良ノ三月堂ノ不空羂索(ふくうけんじゃく)観世音菩薩ノ足ヲ見ルト...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...凡てが私のために張られた羂であったかも知れないと私は思った...
豊島与志雄 「運命のままに」
...その羂の外に別々に立っていた...
豊島与志雄 「運命のままに」
...只何処から来たとも知れないその羂の姿が私の憂鬱な気分にしつこく絡みついたのである...
豊島与志雄 「運命のままに」
...そして何処とも知れぬ重苦しい羂の姿が私の身のまわりを取巻いた...
豊島与志雄 「運命のままに」
...左手に羂索(けんさく)を執り...
中里介山 「大菩薩峠」
...弥勒の羂索のほんの一部...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...あなたを羂(わな)に掛けたとかお思いになってはいけません...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...『不空羂索陀羅尼経』に...
南方熊楠 「十二支考」
...あゝ失策だ! 出発点で! 何たる拙(まず)いこの狼〔狽〕! すっかり羂(〔わな〕)に陥(は)まったのだ...
宮沢賢治 「疑獄元兇」
...頃合いを計って樹上からばらりと投げたのは蜘蛛手取りの縄羂(なわわな)新九郎の頭からかぶせてグッと手繰(たぐ)ったので...
吉川英治 「剣難女難」
...新九郎が縄羂(なわわな)の計に墜ちたと見ると...
吉川英治 「剣難女難」
...わたくしは心から不空羂索観音と三月堂とに頭を下げた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...特に不空羂索観音を...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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