...その挨拶に本社の監督が罷出(まかりい)でたのである...
辰野九紫 「青バスの女」
...程経て御前へ罷出(まかりいで)候得者...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...そのようなる事をいたしおりてもつまりは時節が悪いなどと申し腰掛へ多分罷出で...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...上冊には桟敷後(さじきうしろ)の廊下より御殿女中大勢居並びたる桟敷を見せ市川八百蔵(いちかわやおぞう)桐(きり)の谷(や)門蔵(もんぞう)御挨拶(ごあいさつ)に罷出(まかりい)でお盃を頂戴(ちょうだい)する処今の世にはなき習慣(ならわし)なれば興いと深し...
永井荷風 「江戸芸術論」
...柳亭種彦先生は昨夜の晩おそく突然北御町奉行所よりお調(しらべ)の筋があるにより今朝五ツ時(どき)までに通油町(とおりあぶらちょう)地本問屋(じほんどんや)鶴屋喜右衛門(つるやきうえもん)同道にて常磐橋(ときわばし)の御白洲(おしらす)へ罷出(まかりで)よとの御達(おったし)を受けた...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...酒とさえ云(い)えば一番先(さ)きに罷出(まかりで)て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...私悴良安儀明廿八日初而御目見被為請候に付召連可罷出処...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...同日丸山学問所へ罷出...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...罷出候而罷帰不申...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...当朝拝診可罷出之事...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...御附御家従へ罷出...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...伊東大典医伺に罷出...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...西福寺(さいふくじ)自拝罷出(じはいまかりいづ)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...近郷迄兵隊罷出警衛相成候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...何事かと思って御館へ罷出(まかりで)たところ御月番家老黒田大和殿から御褒美があった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
......
横瀬夜雨 「天狗塚」
...中々我等躰之者罷出(まかりいで)...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...罷出時(まかりいづるとき)取出し...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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