...曾席(くわいせき)の膳(ぜん)に恭(うや/\)しく袴(はかま)つきで罷出(まかりで)たのを...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...その挨拶に本社の監督が罷出(まかりい)でたのである...
辰野九紫 「青バスの女」
...程経て御前へ罷出(まかりいで)候得者...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...そのようなる事をいたしおりてもつまりは時節が悪いなどと申し腰掛へ多分罷出で...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...上冊には桟敷後(さじきうしろ)の廊下より御殿女中大勢居並びたる桟敷を見せ市川八百蔵(いちかわやおぞう)桐(きり)の谷(や)門蔵(もんぞう)御挨拶(ごあいさつ)に罷出(まかりい)でお盃を頂戴(ちょうだい)する処今の世にはなき習慣(ならわし)なれば興いと深し...
永井荷風 「江戸芸術論」
...至急役所まで罷出ろと重吉に差紙が届いた...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...同月廿七日、悴良安明廿八日初而御目見被相請候に付私召連可罷出処、足痛に付難罷出、左之通及御達候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...前条に付私召連可罷出処...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...拙子も罷出候様先日令弟御入之所...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...右為御祝儀(ごしうぎとして)御帳可罷出之処...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...右為御祝儀御帳罷出候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...御留守中に付、御祝儀御帳罷出...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...伊東大典医伺に罷出...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...近郷迄兵隊罷出警衛相成候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...細川家には結構なる御道具あまた有之(これある)由(よし)なれば拝見に罷出(まかりい)ずべしとの事なり...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...お召しに依って罷出(まかりい)でました正木で……生憎(あいにく)名刺を持ちませんが……」警部と予審判事は一層威儀を正して礼を返した...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...罷出(まかりいで)候はゞ...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...罷出時(まかりいづるとき)取出し...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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