...ナオミ! 己はどうして今夜彼女を置き去りにして来たのだろう...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...病人の葉子を置き去りにするのも...
徳田秋声 「仮装人物」
...このように死にかけた犬は置き去りにして...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...一人々々王を置き去りにして...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...」「わたしは友達を置き去りにして出て来たんです...
永井荷風 「畦道」
...女房の実家(さと)へ置き去りにして来た娘に逢ったんだ...
永井荷風 「雪解」
...――新しい時代に置き去りにされまいとする焦躁――が...
中島敦 「斗南先生」
...科学が哲学を置き去りにして...
中谷宇吉郎 「比較科学論」
...どうしたその案内は」「先へ出ちまいました」「先へ出た?手前(てめえ)を置き去りにしてか」「まあ...
夏目漱石 「坑夫」
...あなた私を置き去りにして余んまり水臭いぢやありませんかと云ふと...
楢崎龍、川田雪山 「千里の駒後日譚拾遺」
...レミュを置き去りにしてあわただしく一人で帰って行ったが...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...そなたを置き去りにしたままでは...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...家具はハ――シャーの実家に随分長く置き去りにしてあるのを持ってくるつもりで...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...陸に置き去りになったものが膝を乗りだした...
本庄陸男 「石狩川」
...ひようきんな役者達のやうに馬鹿/\しい夢を春霞みの深い森の中に置き去りにして――...
牧野信一 「出発」
...ひどく遠いところに置き去りにされているような気分になる...
山川方夫 「朝のヨット」
...彼女を島へ置き去りにして行くなどは...
吉川英治 「私本太平記」
...民衆を置き去りにはしなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索