...大事な妹を置きっぱなしにして来たのがたまらなく悲しくなりました...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...壇の下に置きっぱなしになっている空っぽの棺桶に近づいて...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...棚の上に置きっぱなしにして出たのでありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...わざと机のうえに置きっぱなしにして...
太宰治 「断崖の錯覚」
...昔は置きっぱなしで盗まるゝと云う様な事はなかったが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...観照者の前に置きっぱなしにするのである...
中井正一 「映画のもつ文法」
...家へ置きっぱなしにして来たから...
中里介山 「大菩薩峠」
...両刀が置きっぱなしにしてあるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰が置きっぱなしにしておいたのだか...
中里介山 「大菩薩峠」
...この秋帰った湯治の客が置きっぱなしにして行ったものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...その置きっぱなしにされた白い...
中里介山 「大菩薩峠」
...拙者に於てはこれにて御免――」不破の関守氏は弁信を置きっぱなしにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...お持たせの金銀米穀は置きっぱなしさ...
中里介山 「大菩薩峠」
...多分自分が置きっぱなしにして来た送り狼のその当人だろうと思って...
中里介山 「大菩薩峠」
...見ればテーブルに小さなエール鍵が置きっぱなしだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...電車が置きっぱなしになっている感じのするものであった...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...まるめた書そこないをつい忘れて置きっぱなしに仕たところに好意が持てた...
宮本百合子 「木蔭の椽」
...まだ置きっぱなしだが...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
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