...何の罪を犯した色とも思へない...
伊藤左千夫 「奈々子」
...どこかで恐ろしい殺人罪を犯したのであろうか...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...「犯罪事件の前日ですよ...
江戸川乱歩 「心理試験」
...私の罪状を告げられた時...
江戸川乱歩 「双生児」
...罪もない忍歯王(おしはのみこ)を...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...おのれひとりの罪...
太宰治 「二十世紀旗手」
...罪の多い人間はその力ある審判(さばき)を待つより他(ほか)に為方(しかた)が無いけえ...
田山花袋 「蒲団」
...けれどもその贖罪(しょくざい)の祭式をも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...罪はわしにあるか...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょうさんの罪を着せられる因縁が全くないのです」と言っているのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...兼(かね)博勞(ばくらう)は慌(あわ)てゝ「謝罪(あやま)つた/\」とずつと身(み)を引(ひ)いた...
長塚節 「土」
...乃ち作れる歌七首天竺の國にありといふ菩提樹ををつゝに見れば佛念ほゆ善き人のその掌にうけのまば甘くぞあらむ菩提樹の露世の中をあらみこちたみ嘆く人にふりかゝるらむ菩提樹の華菩提樹のむくさく華の香を嗅げば頑固人もなごむべらなり菩提樹の小枝が諸葉のさや/\に鳴るをし聞かば罪も消ぬべしこゝにして見るが珍しき菩提樹の木根立ち古りぬ幾代へぬらむうつそみの人のためにと菩提樹をこゝに植ゑけむ人のたふとき一月二十日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...いよいよと云う段になると少々怖(こわ)くて罪滅(つみほろぼ)しが出来かねる...
夏目漱石 「野分」
...社会は又警察が罪人を造る――法以外の鞭(むち)によって心にもない自白をなさしめた――そう騒ぎ立てるのではあるまいか...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...見つかったものは罪の軽重によって...
久生十蘭 「ノア」
...今村がすっかり罪状を自白してただちに未決監へ収監された記事がのっていたことだけを言っておけばよい...
平林初之輔 「犠牲者」
...何が彼女をそんな犯罪にまで驅りやつたのか全然意識してゐなかつたやうに...
堀辰雄 「ヴェランダにて」
...ひどく罪のない娘ですよ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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