...彼自身の自己中心主義の罪であつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...ただイエス・キリストの恩恵(めぐみ)にあずかった憐れなる罪人であるから...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...ところが乃公は殺人罪で刑務所に入れられてしまったのだ...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...犯罪者が用いる籠抜(かごぬ)けというのはこれですが、探偵も犯罪者も、時には同じ手を使うものですよ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...……罪のアントは...
太宰治 「人間失格」
...「それが私の罪障ですから...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿繊」
...おなじような論理の錯誤から実際の刑事事件について無実の罪が成立する恐れが万一ありはしないか...
寺田寅彦 「ある探偵事件」
...もちろんこれは案内書や教えた人の罪ではない...
寺田寅彦 「案内者」
...「罪のない者が、罪を犯した者に代って苦しむというのは、よくないことだ...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...その圧迫の原因になった自分の罪や過失は全くこの結果から切り放してしまった...
夏目漱石 「門」
...林さんはすっかり自白して罪を承認したいという事です」エリスは泣(なきじゃく)りをしながらいった...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...』この罪はプリニでさえこれを次の如く弁解するほどに...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...食事自由ならざらしむるを上帝に叛(そむ)く大罪とすとあり...
南方熊楠 「十二支考」
...しかし載せてゆく罪人は...
森鴎外 「高瀬舟」
...罪があろうが、又、無かろうが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そんな死罪の賊のいのちと...
吉川英治 「大岡越前」
...河北の使いとひそかに密書を交わせる罪――」「いやいや...
吉川英治 「三国志」
...臣 尊氏さきに勅勘(ちよくかん)を蒙(かうむ)り身を法体(ほつたい)に替(か)へて死を罪なきに賜はらんと存ぜし処に義貞 義助ら事を逆鱗(げきりん)に寄せて日ごろの鬱憤をはらさんといたすがゆゑにつひに乱(らん)天下に及びたるにて候ふと...
吉川英治 「私本太平記」
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