...温めたタヲルで罨法(あんぱふ)を施(や)つたりした...
石川啄木 「鳥影」
...冷吉が蒲團の上に坐つて罨法をしてゐると...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...一度罨法をしてから...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...もう次の十一時の罨法の時間が來るまでは...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...「罨法(あんばふ)なさい...
薄田泣菫 「茶話」
...「もつと罨法なさい...
薄田泣菫 「茶話」
...この地獄には吸入室とか罨法室(あんほうしつ)とかの設(もう)けもある...
高浜虚子 「別府温泉」
...せつせと罨法を手傳つて取替へてやつた...
田山花袋 「道綱の母」
...罨法がいいんですがね...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ピョートル・クージミチはいつも罨法で治してましたっけ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...是非とも罨法をやらなくてはいけない...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...最初の罨法具もできあがった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...「罨法をやろうにも...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...さしつかえございますまいか」「お入りなさい」と罨法(あんぽう)を施しながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんな野暮なものじゃございません……」しかし竜之助は冷罨法(れいあんぽう)を施しつつ答えず...
中里介山 「大菩薩峠」
...馬銭子(マチン)の種と曼陀羅(チョウセンアサガオ)の葉を煮だした熱湯で足を罨法する...
久生十蘭 「新西遊記」
...それで手足を覆つて更に繃帯でぐるぐる巻に罨法をほどこしたが...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...看護婦のおばさんが罨法(あんぽう)をしてくれます...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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