例文・使い方一覧でみる「罅」の意味


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...湯のみにはとうに(ひび)が入つてゐる...   湯のみにはとうに罅が入つてゐるの読み方
芥川龍之介 「わが散文詩」

...彼とこの理想を共にせぬ者との間に隙が出來た...   彼とこの理想を共にせぬ者との間に罅隙が出來たの読み方
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」

...生木(なまき)の棺(ひつぎ)に裂(ひび)の入る夏の空気のなやましさ...   生木の棺に裂罅の入る夏の空気のなやましさの読み方
石川啄木 「詩」

...岩石に関してはまだ皺襞(しゅうへき)や裂(れっか)の週期性が重要な問題になるが...   岩石に関してはまだ皺襞や裂罅の週期性が重要な問題になるがの読み方
寺田寅彦 「自然界の縞模様」

...紅海(こうかい)は大陸の裂(れっか)だとしいて思ってみても...   紅海は大陸の裂罅だとしいて思ってみてもの読み方
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」

...まるで(ひび)のはいったかのようであった...   まるで罅のはいったかのようであったの読み方
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」

...今ではもう大分前から方々に(ひび)が入ったり剥げたりして居る...   今ではもう大分前から方々に罅が入ったり剥げたりして居るの読み方
直木三十五 「大衆文芸作法」

...心部(しんぶ)を噛(か)まれつゝある木材(もくざい)は赤(あか)い齒(は)を喰(く)ひしばつたやうな無數(むすう)の(ひゞ)が火(ひ)と煙(けぶり)とを吐(は)いて居(ゐ)た...   心部を噛まれつゝある木材は赤い齒を喰ひしばつたやうな無數の罅が火と煙とを吐いて居たの読み方
長塚節 「土」

...すぐ(ひび)がは入った...   すぐ罅がは入ったの読み方
中谷宇吉郎 「九谷焼」

...または発達し過ぎて(ひび)が入ったりするので...   または発達し過ぎて罅が入ったりするのでの読み方
中谷宇吉郎 「九谷焼」

...これは墨の磨り口に出来る(ひび)の問題と考えられる...   これは墨の磨り口に出来る罅の問題と考えられるの読み方
中谷宇吉郎 「硯と墨」

...ここでは焼け失せた空間と焼け残った空間が割れた観念のように僕の眼に映る...   ここでは焼け失せた空間と焼け残った空間が罅割れた観念のように僕の眼に映るの読み方
原民喜 「夢と人生」

...ピチリと裂(ひび)がはひつて...   ピチリと裂罅がはひつての読み方
宮沢賢治 「烏の北斗七星」

...そのうえ二十七年の地震に(ひび)が入って鉄のタガ...   そのうえ二十七年の地震に罅が入って鉄のタガの読み方
山本笑月 「明治世相百話」

...彼は彼の前で水に割られては盛り返す群衆の(ひび)を見詰め...   彼は彼の前で水に割られては盛り返す群衆の罅を見詰めの読み方
横光利一 「上海」

...いずれこの街は初めから(ひび)の入ってる街なんだ...   いずれこの街は初めから罅の入ってる街なんだの読み方
横光利一 「上海」

...空も殘さないやうに...   空罅も殘さないやうにの読み方
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」

...あたりの空気は水晶のように(ひび)がはいる...   あたりの空気は水晶のように罅がはいるの読み方
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」

「罅」の読みかた

「罅」の書き方・書き順

いろんなフォントで「罅」

「罅」の英語の意味


ランダム例文:
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