...彼とこの理想を共にせぬ者との間に罅隙が出來た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...非常に大きな罅隙(かげき)が出來た...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...いささかの罅も入っていない実に立派なものであるということを証拠だてることができました...
海野十三 「東京要塞」
...加ふるに絶崖の罅隙(かげき)を穿(うが)ちて々(だう/\)深潭に落下する一小瀑あり...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...すばやく巧みにシエッペラアクは罅隙(われめ)の上の端から駈け下り...
ロード・ダンセイニ Lord Dunsany 松村みね子訳 「人馬のにひ妻」
......
富澤赤黄男 「天の狼」
...四 根底の罅隙(かげき)本書の物語が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼(かれ)はくた/\に成(な)つた紙(かみ)を袂(たもと)から探(さぐ)り出(だ)してそれを睡(つば)で濡(ぬ)らして極(きは)めて面倒(めんだう)にぐる/\と其(そ)の罅(ひゞ)を捲(ま)いた...
長塚節 「土」
...寒冷(かんれい)な空氣(くうき)の爲(ため)に陸稻(をかぼ)の特色(とくしよく)を現(あらは)して切口(きりくち)から忽(たちま)ちに罅割(ひゞわ)れになつて堅(かた)く乾燥(かんそう)した...
長塚節 「土」
...すぐ罅(ひび)がは入った...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...砂が崩れる時に出来た罅は...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...凍結線の下の軟い土に罅がはいっていたことは...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...最後に裂罅の底だから条件の変化も少くしてという風に考えて...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...驚くほど高い地殻の罅隙(たぶん噴火口であろうと思われる)からくる黄昏のようなおぼろ気な光がぼんやりと遍満(へんまん)している...
久生十蘭 「地底獣国」
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堀辰雄 「鳥料理」
...ピチリと裂罅(ひび)がはひつて...
宮沢賢治 「烏の北斗七星」
...機械的解釈を発生させる罅(ひび)の間から...
宮本百合子 「落ちたままのネジ」
...たぶん罅(ひび)でも入ったのだろう...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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