...彼は纜(ともづな)を松の枝に結ぶと...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...「電纜工場(ケーブルこうば)は、夜業をやってるぜ」「満洲へ至急に納めるので、忙しいのじゃ」誰かの声に、そっちを見ると、電纜工場だけが、睡り男の心臓のように、生きていた...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...電纜工場の入口を一歩入ると...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...なんと思ったかあわてて纜(ともづな)をといて逃げうせ...
寺田寅彦 「小浅間」
...朝の中(うち)長崎についた船はその日の夕方近くに纜(ともづな)を解き...
永井荷風 「十九の秋」
...土佐国から解纜したことが載せてある...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...伝馬の纜(ともづな)は解かれた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...舟を綱で纜(もや)う...
火野葦平 「花と龍」
...群集の中から三人の男が影のやうに舟にすべり込んで纜(ともづな)を解いた...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...欄干に巻き結ばれた船のと纜(ともづな)に凭りかかって考えるのだった...
横光利一 「旅愁」
...纜を投げかけたり...
横光利一 「旅愁」
...沖に纜(ともづな)を繋(つな)ぎあっていた毛利船に近づき...
吉川英治 「黒田如水」
...ぜひ卍丸はその時刻に纜(ともづな)を解かねばならぬ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あっちへ」「へい」「船が纜(ともづな)を解く間際には...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...纜(ともづな)を解く混雑まぎわに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...もう纜(ともづな)を解きかけた便船へ飛びこんだ...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...それへ乗り出そうとする壮図の纜(ともづな)が...
吉川英治 「源頼朝」
...纜(ともづな)を解き...
吉川英治 「宮本武蔵」
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