「纜」の意味
船をつなぐ太い綱
小説での「纜」の使い方
...門の前に纜(ともづな)を解いて待っていた...
田中貢太郎 「愛卿伝」
...二十日は早朝に解纜(かいらん)するから...
谷譲次 「踊る地平線」
...「天皇は之を総纜する自然人なり」と云い...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...纜(ともづな)を解いた...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...折(をり)から貸(かし)ボート屋(や)の桟橋(さんばし)には舷(ふなばた)に数知(かずし)れず提燈(ちやうちん)を下(さ)げた凉船(すゞみぶね)が間(ま)もなく纜(ともづな)を解(と)いて出(で)やうとするところらしく...
永井壮吉 「吾妻橋」
...舟はようやく纜(ともづな)を解いて乗り出す...
中里介山 「大菩薩峠」
...此汽船は昨日のうちに新潟へ來て居て今朝解纜する筈なのであつたが...
長塚節 「佐渡が島」
...堤の下の杭(くひ)に繋いだ纜(ともづな)を解いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...翌二五年八月十六日にファルマウスを解纜(かいらん)...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...伝馬の纜(ともづな)は解かれた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...人心を収纜(しゅうらん)しているという否定し難い事実の圧迫...
本庄陸男 「石狩川」
...ワラタ号は倫敦(ロンドン)へ向けて南亜弗利加ダアバンの港を解纜した...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...」「纜をおときになっては厭でございます...
室生犀星 「みずうみ」
...やや満員となってようやく纜(ともづな)を解くが...
山本笑月 「明治世相百話」
...沖に纜(ともづな)を繋(つな)ぎあっていた毛利船に近づき...
吉川英治 「黒田如水」
...ここも明朝は纜(ともづな)を解け」と...
吉川英治 「私本太平記」
...急激な落ち潮に忽ち纜(ともづな)を斷たれて悠々と沖の方へ流れてゆく一つ二つが見えた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...若い船員は纜(ともづな)を解いてゐた...
若山牧水 「梅雨紀行」
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