...マルセイユの春を解纜したコテイの香水の迎へた東洋の秋...
李箱 「AU MAGASIN DE NOUVEAUTES」
...やはり電纜(ケーブル)で連結されているんだ...
海野十三 「地球発狂事件」
...あの電纜工場(ケーブル)で...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...電纜工場の入口を一歩入ると...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...纜(ともづな)を解いた...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...朝の中(うち)長崎についた船はその日の夕方近くに纜(ともづな)を解き...
永井荷風 「十九の秋」
...こうした信仰は長く同地を補陀洛渡海の解纜(かいらん)地としたのである...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...昔しは舟の纜(ともづな)をこの環(かん)に繋(つな)いだという...
夏目漱石 「倫敦塔」
...堤の下の杭に繋いだ纜(ともづな)を解いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...堤の下の杭(くひ)に繋いだ纜(ともづな)を解いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...翌二五年八月十六日にファルマウスを解纜(かいらん)...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...頭は纜(もや)いっ放しの伝馬(てんま)のことと...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...舳(みよし)のほうへ纜(ともづな)を長く垂れ流し...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...舟を綱で纜(もや)う...
火野葦平 「花と龍」
...うむうむと合点して舫纜を解くと...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...再び纜を解けば舟は自ら流れに従ふて止まる所を知らず...
正岡子規 「かけはしの記」
...纜を投げかけたり...
横光利一 「旅愁」
...何だ」「今朝、はやお船出のさいにはございますなれど」「汀(なぎさ)では、軍勢がみな、纜を解いて、わしを待っておる...
吉川英治 「私本太平記」
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