「纖」の意味
細くて弱い様子
小説での「纖」の使い方
...かの纖弱の律に歌はれ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...蝋(らふ)の纖手(せんしゆ)のたましひは月の光をふりそゝぐ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...煙の如く纖(ほそ)やかに吹きまよふ丈長(たけなが)の髮...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...夢ばかりみてゐる纖弱(かよわ)い木...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...江戸河にて纖雲(ほそぐも)縹(はなだ)に長くながれ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...汝ヂュウスの子!かの纖弱の女性らを欺き得ても足らざるや!また戰場に身を置かば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...百濟王の獻じたりといふ觀音木像、丈九尺幅二尺餘、纖にして脩、柳絲の地に貼せるが若し、木像の四天王は佛壇の四偶に在りて、直立して得物を執れるさま、捧げ銃を行ふ番兵に似たり、手脚弩張せず、顏貌も苦りてはあれどたけりては在らず、山口直作といへば、推古の世のものなるべし...
内藤湖南 「寧樂」
...即ち木の皮の纖維等より作られた今日のアイヌの厚子(アツシ)の如きものを服し...
内藤湖南 「日本上古の状態」
...マーシャル特産の蛸葉の纖維で編んだ團扇...
中島敦 「環礁」
...さういふ連中が多く蛸樹の葉の纖維で編物をやつてゐるのである...
中島敦 「環礁」
...最後(さいご)の纖維(せんゐ)に至(いた)る迄(まで)...
夏目漱石 「門」
...青い格子縞のやうな纖維に集中されてゐた...
南部修太郎 「疑惑」
...文明人の纖細な神經から...
萩原朔太郎 「芥川君との交際について」
...そしてその纖毛の先から更に無數の生(うぶ)毛が光り出し...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...巣竹の節はほそくなりゆき竹の根はほそくなりゆき竹の纖毛は地下にのびゆき錐のごとくなりゆき絹絲のごとくかすれゆきけぶりのやうに消えさりゆき...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...纖細な趣味のために...
堀辰雄 「「スタヴロギンの告白」の譯者に」
...私とおなじいやつが私の方へ向いて私がうごけばそいつが動きため息すればそいつもああとやるのだ私はいつもそいつを感じたとき誰にするともなくひとりでにたりとやるそいつも煤のやうに微笑する我庭の景あやめが舟のやうに浮んでゆれてゐる水盤に影がうつつてそのまはりは芝ですあをあをとした纖細な高麗芝です...
室生犀星 「星より來れる者」
......
横瀬夜雨 「花守」
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