...天冠の纓絡などがきらきらと細かく揺れ動いてゐるやうな時...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...可三以濯二吾纓一...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...立纓の冠を召された聖上陛下が...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...その冠の纓(えい)が心もち吹き上げられたのを...
堀辰雄 「ほととぎす」
...その青年の纓(えい)を吹き上げていた風が...
堀辰雄 「ほととぎす」
...(かぶと)は唐冠金纓(きんえい)なり...
南方熊楠 「十二支考」
...右大将は羽振りのよい重臣ではあるが今日の武官姿の纓(えい)を巻いて胡(やなぐい)を負った形などはきわめて優美に見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...五年には伊藤あいが杵屋勝久纓(かつくお)となった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その武将の冠(かんむり)の纓(おいかけ)をいきなりむしりとって...
吉川英治 「三国志」
...冠の纓の切れている者が下手人です」と...
吉川英治 「三国志」
...みんな冠の纓(おいかけ)を取れ」と...
吉川英治 「三国志」
...冠の纓を取ってから...
吉川英治 「三国志」
...王の寵姫に冠の纓をもぎ取られた痴者(ちしゃ)です」と...
吉川英治 「三国志」
...関羽の(かぶと)の纓(お)を...
吉川英治 「三国志」
...数代簪纓(しんえい)の誉れ高くご父祖はみな宰相や大臣の職にあられたのではないか...
吉川英治 「三国志」
...そうしているまも冠(かんむり)の纓(えい)や束帯(そくたい)の裾には吹きこむ雪の明滅が妖(あや)しいまでに舞っては消えている――尊氏と聞き...
吉川英治 「私本太平記」
...薔薇(ばら)色の纓(ふさ)をひらめかせ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...照り映える茜(あかね)の纓(ふさ)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
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