...私等にしても何とか纏めたいと云う考があったればこそ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...また本書は前に述べた通り隨時諸雜誌へ書き散したのを一つに纏めただけのものであるから折には前後重複の個處がある...
土井晩翠 「「雨の降る日は天氣が惡い」序」
...「もう一つほかの縁談を纏めてくれた方に対して...
徳田秋声 「爛」
...研究であるためには研究成果を纏めなくてはならぬ...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...こうして纏めることが科学的研究に於ける表現でなくてはならぬ...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...わたしは自分の荷物を纏めて...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...最後に易を纏めたものは呂氏春秋や...
内藤湖南 「易疑」
...梵語の研究を纏めたといふ樣な功績があり...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...それを纏めて一つの本にしたのが別録である...
内藤湖南 「支那目録學」
...このR君は毎日夕方その日にきた手紙や別刷などを纏めては先生の家に届けることになっていた...
中谷宇吉郎 「リチャードソン」
...はたしてこの矛盾が一纏めになるものとお思いになりますか...
夏目漱石 「中味と形式」
...誠に綺麗(きれい)に手際(てぎわ)よく纏めるかも知れぬけれども...
夏目漱石 「中味と形式」
...まあ大抵のところで纏まるなら纏めてしまおうかと思ってる...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...リヤカー一台に荷を纏め彼はボストンバツグ一つで中野を脱出することができた...
原民喜 「火の踵」
...取纏め引きしめて来るまでの叙述は...
平出修 「逆徒」
...『青藍集』という当代の歌人の作品集を纏めた人であるが...
柳田国男 「故郷七十年」
...私一個の考えで前後の筋を纏めようと致しますと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...序文幼い紀行文をまた一冊に纏めて出版することになった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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