...だが彼の心はまだそれらの物を纏めあげたり...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...またどう纏めようかその辺は未だ自分でも考えて居ないのであります...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...なんとか話を纏めますが...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...「空間論」は昔から多少纏めて見たいと思っていたので...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...従って一纏めにして...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ホンノ道樂が昂じていろんなものを集めた結果から纏めることが出來た學問である...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...本を一つに纏めて藏とする藏書の法が備はつてゐた爲めである...
内藤湖南 「支那目録學」
...(纏めた荷を抛(なげう)ち...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...卓の上に散らかつた釦を百箇づつ纏めればいいのであるが...
原民喜 「壊滅の序曲」
...未だ一つの短篇をも纏め得る余裕もなく...
牧野信一 「初夏通信」
...それを地色にして塗り纏めた...
牧野信一 「清一の写生旅行」
...面白い小品に纏めるのだらうなと...
正宗白鳥 「素材」
...この度一册に纏めて出版する事になつたので二度三度繰返して讀んだが不相變自分を滿足させなかつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...まだ何か思付いたものがあつたら、一しよに纏めて、晩に持ち出して遣る...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...こっちも社会を一纏めに敵にする...
森鴎外 「食堂」
...そしてグループを一纏めにして批評する癖があるが...
柳田国男 「故郷七十年」
...血にまみれた兇器と襯衣(シャツ)や何かを一纏めにして...
夢野久作 「巡査辞職」
...端正な姿をきっちりと纏めて狂いはなかった...
横光利一 「旅愁」
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