例文・使い方一覧でみる「纏い」の意味

...柳の腰に纏いたり... 柳の腰に纏いたりの読み方
泉鏡花「活人形」

...何だか布（きれ）のようなものを幾重にも体に纏い... 何だか布のようなものを幾重にも体に纏いの読み方
魯迅井上紅梅訳「不周山」

...文夫様と綾子様とがお親しくなると同じ頃から綾子様にお附き纏いになって...
大倉※［＃「火＋華」、第3水準1-87-62］子「蛇性の執念」

...御承知の通り武雄様が随分うるさくお附き纏いになったのを... 御承知の通り武雄様が随分うるさくお附き纏いになったのをの読み方
大倉※［＃「火＋華」、第3水準1-87-62］子「蛇性の執念」

...次に右の御手に纏いておいでになつていた珠をお請けになつて囓みに囓んで吹き棄てる息の霧の中からあらわれた神はクマノクスビの命...
稗田の阿禮、太の安萬侶武田祐吉訳「古事記」

...足纏いがなくなって結句気楽じゃありませんか... 足纏いがなくなって結句気楽じゃありませんかの読み方
近松秋江「別れたる妻に送る手紙」

...御手纏いにはなりませぬから――」「お前は... 御手纏いにはなりませぬから――」「お前はの読み方
直木三十五「南国太平記」

...足手纏いといえば足手纏いに相違ないのである... 足手纏いといえば足手纏いに相違ないのであるの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...やはりそこへ付き纏い... やはりそこへ付き纏いの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...かの乙女がキラキラ輝く衣を纏い微笑みかけながら小径に現れたものですから...
Ａ. ビアス　A.Bierce The Creative CAT 訳「羊飼いハイタ」

...里春に纏いつかれて困っていることは町内で知らないものはない... 里春に纏いつかれて困っていることは町内で知らないものはないの読み方
久生十蘭「平賀源内捕物帳」

...この手合いは絶えず婦人のまわりに付き纏い... この手合いは絶えず婦人のまわりに付き纏いの読み方
ニコライ・ゴーゴリ　Nikolai Vasilievitch Gogolj（Николай　Васильевич　Гоголь）平井肇訳「死せる魂」

...旅路にて汚（よご）れたりと覚しき衣服を纏いいる... 旅路にて汚れたりと覚しき衣服を纏いいるの読み方
ホフマンスタアル　Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳「痴人と死と」

...この上の足手纏いはない... この上の足手纏いはないの読み方
林不忘「若き日の成吉思汗」

...うるさきは男女皆湯壺の周囲に臥して、手拭を身に纏い、湯を汲（く）みてその上に灌（そそ）ぐことなり... うるさきは男女皆湯壺の周囲に臥して、手拭を身に纏い、湯を汲みてその上に灌ぐことなりの読み方
森鴎外「みちの記」

...おかやは考えたより足手纏いにならなかった... おかやは考えたより足手纏いにならなかったの読み方
山本周五郎「日本婦道記」

...私は寝床に敷いていた毛布を俥屋（くるまや）のように身体に纏いながら... 私は寝床に敷いていた毛布を俥屋のように身体に纏いながらの読み方
夢野久作「鉄鎚」

...それでも東野と並んでいる彼女の背後に久慈の姿が絶えず纏いついて放れず...
横光利一「旅愁」

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