...議官(セナトオレ)は紫衣を纏ひて天鵞絨(びろうど)の椅子に坐せり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...一つに纏める必要が何処にあると言いたくなるね...
石川啄木 「一利己主義者と友人との対話」
...夫婦の中へ立ち入って好い工合に纏めることも出来ずそのままになっている中(うち)とうとう柏木未亡人方にも何か都合があって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...五人寄れば多少纏まりますので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...祝儀(しゅうぎ)を多くやったり写真を撮ってやったりしてつき纏(まと)うていた女が応じたので...
田中貢太郎 「文妖伝」
...やはり印袢纏着の真黒い顔の男がついて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...印半纏(しるしばんてん)を着た廿歳許の男と...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...こうして文化は一切の社会的事物に纏綿したものであり...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...彼は何か纏(まと)めてみようと企てていたが...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...黒纏(まとい)指物...
直木三十五 「南国太平記」
...女の方でも必ずしも附纏う気はないのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほとんど風と話をするごとくに纏(まと)まらない雑音がぼうぼうと鼓膜に響くのみであった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...中でも執拗に付き纏(まと)ったのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...纏りのない群衆が汎濫してゐる...
原民喜 「鎮魂歌」
...かの絆纏着の老人の云つたことは...
正岡容 「寄席風流」
...旭川の町にかかっているその劇団に付き纏(まと)うたものでしたが...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...紙のように血の気を失くした印絆纏(しるしばんてん)の小僧を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...先客は二人でいずれも僧服を纏っていた...
横光利一 「旅愁」
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