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大町桂月 「月の隅田川」
...纏(まつわ)りついているのを...
田中英光 「オリンポスの果実」
...荷物がまだ少し残っていたのを取り纏(まと)めに行った時のことであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...おまけに眼もあやな衣裳(いしょう)を纏(まと)った綺羅子に比べれば気が楽でした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...その生々しい血のしたたる生皮を一人の男――これには少しばかり頭の鈍い男が選ばれる――が身に纏うて...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...以上三回の放談を纏め更に附録として若干の隨筆を加へたものが本書である...
土井晩翠 「「晩翠放談」自序」
...わたしは自分の荷物を纏めて...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...ことにそれ自身に活動力を具(そな)えて生存するものには変化消長がどこまでもつけ纏(まと)っている...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...無論断わる時からつけ纏(まと)っていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...柄にもねえ纏(まと)まった金を持っているようだから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...堪忍して」わななく二つの掌(たなごころ)が白刃を潜って執抛(しつこ)く附き纏(まと)うには...
野村胡堂 「百唇の譜」
...権(か)りに和議(わぎ)を講じて円滑(えんかつ)に事を纏(まと)めたるは...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
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エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「印度の婦人へ」
...年数物ながら摺畳皺(たたみじわ)の存じた霜降(しもふり)「スコッチ」の服を身に纏(まと)ッて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...印半纏をはおつた男が繰つてゐるのであらう...
森林太郎 「身上話」
...日記の記録する通りに文章を取纏(とりまと)めたものですから……...
夢野久作 「少女地獄」
...全篇を纏(まと)めるにあたって...
横光利一 「上海」
...この良人を離縁して来た夫人の周囲に纏りついていて...
横光利一 「旅愁」
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