...「吾(あ)は纏向(まきむく)の日代(ひしろ)の宮にましまして...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...よそいきの紫矢絣(やがすり)の負(お)ぶい半纏(ばんてん)で克子を背負い...
壺井栄 「大根の葉」
...それらの材料を一纏めにして統計的に前述の波数や波長の分配を調べてみたら何かしら多少ものになるような結果が得られはしないかと考えるのである...
寺田寅彦 「歌の口調」
...三人のあいだに話が纏(まと)まり...
徳田秋声 「縮図」
...本も読めないし思考や経験を纏めることも出来ない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...さうして私もだん/\之に關する考へを纏めて見度いと思ふのであります...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...家財道具一切を纏(まと)めて...
中島敦 「光と風と夢」
...須永ほどの因果(いんが)に纏綿(てんめん)されていなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...それを纏(まと)めようとすると...
夏目漱石 「明暗」
...けれども臍帶纏絡(さいたいてんらく)と云(い)つて...
夏目漱石 「門」
...いずれ三百枚位の中篇に纏(まと)めて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...己はきっと傑作を纏(まと)める事が出来る...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...彼の文集はやはり誰か赤穂の人が纏めてくれたらと思っている...
柳田国男 「故郷七十年」
...白衣を纏うて寝台の上に横たわったのを...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
......
横瀬夜雨 「花守」
...花瓣に纏(まと)わりついた空気のように...
横光利一 「花園の思想」
...緋衣(ひい)をうえに纏(まと)って...
吉川英治 「新書太閤記」
...家財を纏(まと)めて逃げぬと...
吉川英治 「茶漬三略」
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