...―――纈染(ろうけちぞ)めの講習会で親密になったと云うだけの関係で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...正倉院に秘められている纐纈(こうけち)染の色くらいが...
中谷宇吉郎 「泥炭地双話」
...纈(くく)り腮(あご)をわざと突き出したほど上を仰(む)き...
広津柳浪 「今戸心中」
...故に錦纈(きんけつ)のごとし春夏山林中にて鹿を伺いてこれを呑む云々〉とあるは事実で...
南方熊楠 「十二支考」
...纈(ろうけつ)等の法による更紗の類は...
柳宗悦 「民藝四十年」
...この地の事を取り入れて纐纈城(こうけつじょう)の古譚(こたん)の焼直しを試みている...
柳田國男 「地名の研究」
...いわゆる纐纈城(こうけちじょう)式の風説が繰り返された...
柳田国男 「山の人生」
...鹿子絞りを纈らしめ...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...また母及び兄達が暇あれば煙草を巻き、鹿子を纈り、或は京人形の製造に従へるさま、わが六七歳頃の記憶に存せり...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...もう一名は纐纈源吾盛安(こうけつげんごもりやす)と名乗る源家の牢人...
吉川英治 「源頼朝」
...纐纈(こうけつ)源吾盛安もすり寄って...
吉川英治 「源頼朝」
...叔父の祐範と纐纈(こうけつ)源吾のふたりの顔も交(ま)じって後から従(つ)いて来る...
吉川英治 「源頼朝」
...さながら満身が纐纈染(しぼりぞめ)になってしまい...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??