...演繹的には小説となり...
石川啄木 「弓町より」
...而(しか)して其由来する所を繹(たずぬ)れば...
関寛 「関牧塲創業記事」
...其処で此の雑詠評は強ひて或一つの方向に進んで居るといふ事を演繹的に述べることをしないで...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...交換方程式及び最大満足の方程式から理論的に演繹せられている...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...僕らのささやかな演繹も...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...弁証法によるか演繹法によるか...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...かくて自然に於ける一切の物質現象の群は先天的と経験的とを問わず根本力から構成される、演繹される...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...又シェリングは演繹によって...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...之が具体的でないということはつまり夫が例の準戦時的体制から論理的に手際よく演繹出来ないからである...
戸坂潤 「社会時評」
...空間の意識が単なる意識からしては演繹出来ない処に空間の radical な特質があると思う...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...大隈伯の思想は經驗より結撰し來る故に其の開展するや歸納法の形式を具ふ伊藤侯の思想は讀書より結撰し來る故に其の開展するや演繹法の形式を具ふ大隈伯固より讀書を嗜む然れども抽象的理論よりも寧ろ具象的事實を貴ぶ伊藤侯固より經驗を非認せざる可し然れども侯の得意とする所は寧ろ學理に在りて事實に存せじ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...細繹所聞而識之曰...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...どこかで白井道也と云う名を見たようだ」音楽会の帰りの馬車や車は最前(さいぜん)から絡繹(らくえき)として二人を後ろから追い越して夕暮を吾家(わがや)へ急ぐ...
夏目漱石 「野分」
...この中国の自然哲学から異なる元素のそれぞれの関係を演繹される...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...同時にまたある種の思想を宣伝演繹することのためでもない...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...しからばブドウの原産地は何処であるかと繹(たず)ぬると...
牧野富太郎 「植物記」
...私が該書の主論点をなす原理を演繹して来た著作の著者は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...物事の判断を演繹的にではなく...
三好十郎 「清水幾太郎さんへの手紙」
便利!手書き漢字入力検索