...一つの主張から演繹(えんえき)せずに...
芥川龍之介 「上海游記」
...ここではともかくそうしてできた五七また七五調が古来の日本語に何かしら特に適応するような楽律的性質を内蔵しているということをたとえ演繹(えんえき)することは困難でも...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...一は公理から演繹(えんえき)し一は事実から帰納するのである...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...知性による演繹の対象...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...帽子から演繹可能な明瞭なる事実だ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...そしてゆえに故人が寝(やす)みについたのはそれ以後だと証明してみせ――この演繹が事件解明にめざましい働きを見せた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...範疇は先験的に演繹される代りに社会学的に実証される...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...で所謂演繹も帰納も...
戸坂潤 「科学論」
...社会の諸現象は演繹されなければならなくなるだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...空間のユークリッド的性質即ちその平面性は経験の必然的な制約として演繹されることは出来ない...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...この中国の自然哲学から異なる元素のそれぞれの関係を演繹される...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...平次は默つて會繹して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誰がこんな貧乏臭い路地へ入つてウロウロするものですか」七兵衞の告發は遠慮も會繹(ゑしやく)もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それからして演繹し...
萩原朔太郎 「易者の哲理」
...今日普通に演繹法および帰納法として訳されている※π※δειξιと※παγωγ※といえども...
三木清 「科学批判の課題」
...帰納的であると共に演繹的である...
三木清 「哲学入門」
...演繹は一から多へであり...
三木清 「哲学入門」
...今日まで行われているものは主として演繹(えんえき)的のものであった...
柳田国男 「木綿以前の事」
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