...岸から艫の縄を手繰ると...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...手ごたえあって糸を繰ると...
壺井栄 「瀬戸内の小魚たち」
...」法師は水晶の数珠(じゅず)の玉を指頭(ゆびさき)で繰ると...
徳田秋声 「黴」
...暦を繰ると、干支も合って居る...
徳冨蘆花 「地蔵尊」
...雨戸を繰ると、東の空に昇ったばかりの太陽の光りが、ぱっと室内に流れ込んだ...
豊島与志雄 「未来の天才」
...おしいただいてからページを繰るのであった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...手摺(てすり)の雪は雨戸を繰るとき大方払い落された様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...雨戸を繰ると白い蝶々が雪のように群れていて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...第十四回「気の毒気の毒」と思い寐(ね)にうとうととして眼を覚まして見れば、烏(からす)の啼声(なきごえ)、雨戸を繰る音、裏の井戸で釣瓶(つるべ)を軋(きし)らせる響(ひびき)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...阿弥陀仏と唱えて数珠(じゅず)の緒を繰ることをした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...時間を繰ると、九時三十分の直行がある...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...肝心の自分の詩のペエジを繰ることのできないほど慌てていた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...そんなに多くもない楽譜をパラパラ繰る)あ...
森本薫 「みごとな女」
...綿を繰る家というのであったかと思う...
柳田国男 「故郷七十年」
...昔あった職員録などを繰ると...
柳田国男 「故郷七十年」
...静かに本を繰る手つきも...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...心で指を繰るように...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...はや戸を繰る音が玄関でする...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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