...これを幾度繰返して読むも...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...其(そ)れ計(ばか)りを繰返(くりかへ)してゐた...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...彼は万障を繰合せても来ると思ったのさ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...「辭(や)めてもえゝのんや」と繰返していふ...
中島敦 「かめれおん日記」
...そうして地方訛(ちほうなまり)ののしとかいう語尾をしきりに繰返した...
夏目漱石 「行人」
...繰り返すというだけの功徳(くどく)で...
夏目漱石 「こころ」
...縛つてやらう」懷ろから繰り出す捕繩...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...前と同じようなことを繰りかえした...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...例繰方というのは奉行の下にあって刑律の前例を調べるのが仕事で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...眼も覚めるような茜色の式服を取出して自慢らしく繰り拡げながら鶴子の方に振り返り...
久生十蘭 「魔都」
...宵の口のフィラデルフィアにたちまち物々しい捜査網が繰り拡げられた...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...『陪審官(ばいしんくわん)が殘(のこ)らずその位置(ゐち)に復(ふく)するまでは――殘(のこ)らず』と頗(すこぶ)る詞(ことば)を強(つよ)めて繰返(くりかへ)し...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...我々の研究は絶えず繰り返しこのものに還つていつて...
三木清 「歴史哲學」
...お関を叱る様なお久美さんを叱る様な至極要領を得ない事をくどくどと繰返して到々仲なおりをさせてしまった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...「早く良縁を得て仕合せになるように」と繰返しそのうしろ姿に向かって祈った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...おちょぼ口を屹(きっ)とひき緊め、力んだ顔つきで、かよたんは抱っこでいるのよ、と繰り返した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...……ツイ今しがた仕繰夫(しくり)(坑内の大工)の源次を載せて...
夢野久作 「斜坑」
...能楽二百番――もしくは一曲の中に繰返される定型の...
夢野久作 「能とは何か」
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