...繭をつくる大仕事の為めに足として役に立ち...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...そしてその繭は切れ/″\になつた糸の為めにもう解(ほ)ぐす資格がなく...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...どうして幼虫は繭を堅くつくつたのに...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...もう最後に到つたのだ!』『その繭は歯で破つて出るのぢやないんですか?』とエミルがたづねました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蚕が蛹(さなぎ)となる前にまず繭を造ってそのうちに隠れるごときはすなわち本能の働きであるが...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...その繭を造るに五円五十銭もかかるのであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...繭相場(まゆそうば)度拍子(とひょうし)もなく上るとか此村に一歩を入れぬ繭景気よき蚕(こ)ゆへ正しき繭を作りたる五月六日 句謡会...
高浜虚子 「六百句」
...店頭(みせさき)には白き繭の籠を幾箇(いくつ)となく並べられ...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...繭買(まゆかい)などの小商人(こあきゅうど)であることを想ってみるだけでも...
徳田秋声 「あらくれ」
...繭時(まゆどき)にはまだ少し間のあるこの温泉場には...
徳田秋声 「あらくれ」
...朝と晩に膿(うみ)を吸い取るために当ててある山繭(やままゆ)とガアゼを...
徳田秋声 「縮図」
...繭買(まゆかい)をして失敗し...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...即座師(そくざし)の鑑札を受けて繭買をはじめた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...旱・水・冷・繭安・害により農民の窮迫は云うまでもなくこの風水害によって愈々決定的になった...
戸坂潤 「社会時評」
...繭をかける場処を選んで...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...はじめてほんものの繭といふものを手にしたので...
長谷川時雨 「桑摘み」
...どうやら知つてゐたがそのまた繭から蝶が飛出すことなどは...
長谷川時雨 「桑摘み」
...ピンク色の人絹のワイシヤツ、紫色のネクタイ、繭紬のビヂヤマ、支那の商人が売れても売れなくとも一向自分には関係のない様な顔をして突立つてゐる...
三岸好太郎 「上海の絵本」
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