...今朝島田さんから戴いた綺麗な繪葉書ね...
石川啄木 「札幌」
...時(とき)に――今(いま)渡(わた)つた橋(はし)である――私(わたし)は土産(みやげ)に繪(ゑ)葉(は)がきを貰(もら)つて...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...八年一月號の中央公論に「二つの繪」なるものを覺悟の上で發表して人々の憤慨を買つた...
小穴隆一 「二つの繪」
...又何とか言ひながら一緒に繪看板を振返つて行く...
高濱虚子 「俳諧師」
...「繪をおかきになるなら...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...繪解をしておくんなさい」ガラツ八は一件落着を待ち兼ねてせがみます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...繪圖面は棟梁(とうりやう)の家で無くなつたに決つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それより先に二人は繪圖面の隱し場所を突き止め...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いよ/\繪圖面が手に入ると思ひ込み...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ソツと剥がして繪だけ持つて行つたのだよ」「へエ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この日本(につぽん)には、男は十九億九萬四千八百二十八人(にん)、女は廿九億九萬四千八百三十人(にん)の、この男女がみんな念佛者(ねんぶつしや)で、みんな阿彌陀佛(あみだぶつ)を本尊(ほんぞん)としてゐるから、現世(げんせ)の祈りもその如く、釋尊(しやくそん)の像をつくつたり、繪にしても、彌陀(みだ)の淨土(じやうど)へゆくためで釋尊(しやくそん)を本意(ほんい)としない...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...大(おほ)きな繪(え)も描(か)いたのです...
濱田青陵 「博物館」
...そしてドイツで一流の畫家として知られてゐて今でも向うの雜誌に插繪を描いてゐるさうなNといふ日本の老紳士とその夫人...
堀辰雄 「エトランジェ」
...……さういへば、その繪姿は、きつともう不治の病に犯されてから、それと自ら知つて、しかも氣もちのいつになく靜かになつた日にでも、ふいと何んの苦心もなしに、一筆でもつて描いてしまつたやうな繪なのではないかしら...
堀辰雄 「おもかげ」
...私は再び私の視線をその繪の上に移しながら...
堀辰雄 「窓」
...そこに現代の最もよい繪畫――マチスやピカソの繪があります...
堀辰雄 「室生さんへの手紙」
...病的な浮世繪や草艸紙の美人の弱々しさを嫌ふ現代の油繪畫家も喜ぶ姿態かもしれない...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...私の歌集に肖像寫眞以外斯うした口繪の入つてゐるのはこの一册だけである...
若山牧水 「樹木とその葉」
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