...露臺(ばるこん)の欄にもたれてもの思ふうたびとの眼のやわらかさかなあはれにも宴(うたげ)あらけてめづらしき異國の酒の香のみ殘れるゆふぐれの河岸にただずみ水を見る背廣の人よ何を思へる諸聲(もろごゑ)の流行の小唄身にぞ染む船の汽笛の玻璃に鳴る時いまも汝(な)は廣重の繪をながめつゝ隅田川をば戀しとおもふや(明治43・9・23「東京朝日新聞」)...
石川啄木 「吉井君の歌」
...これで岩波は口繪寫眞を探すのに困つた...
小穴隆一 「二つの繪」
...これをなだめる唯一の手段は繪本だ...
太宰治 「お伽草紙」
...戰地からの繪葉書が一枚...
太宰治 「このごろ」
...さういふ人の同情に酬いる爲には私の繪がもう少し人の目にうまく見えなければ氣の毒だと思ふのであつた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...彼の惡戲者は御苦勞にも繪で見る天神樣の樣な御冠を作り...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...それはお菓子折等に入つて居るきれいな繪のついたレッテルやキャンデーを一々包んであるきれいな紙其外何でも色のついた紙を切りぬいたり何かして色の調和を考へて状袋の下部にはりますとおもしろいものが出來ます...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...安井(やすゐ)へ送(おく)る繪端書(ゑはがき)へ二三行(ぎやう)の文句(もんく)を書(か)いた...
夏目漱石 「門」
...エル・グレコとゴヤとヴェラスケスの繪畫と...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...この繪雙紙(ゑざうし)だけは...
長谷川時雨 「日本橋あたり」
...ごく昔(むかし)の日本人(につぽんじん)はけっして繪(え)が上手(じようず)であつたとか...
濱田青陵 「博物館」
...その繪(え)は優(すぐ)れた支那風(しなふう)の繪(え)でありまして...
濱田青陵 「博物館」
...立派(りつぱ)な古(ふる)い繪(え)の遺(のこ)りものであります...
濱田青陵 「博物館」
...表紙には彼の好みらしくギリシヤの瓶の繪が刷られてあるかと思ふと...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...しかも面白い話のひとつひとつを繪卷物のやうに展開した...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...ぢきもうずうつと遠く小さく繪のやうになつてしまひ...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...それに蒔繪をさせ...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...何だかしれないがこの繪は愉快である...
吉川英治 「折々の記」
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