...鐵の格子を繞(めぐ)らしたる火鉢(スカルヂノ)は...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...我人の体外に囲繞せる諸象...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...大谷繞石(じょうせき)君がいるだけである...
内田魯庵 「温情の裕かな夏目さん」
...美しい円柱を繞らした白大理石の豪華な殿堂なのでしたが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...谷中村の地たる三面繞らすに河流を以てし...
田中正造 「非常歎願書」
...ウウウウと云う音が丸い段落をいくつも連(つら)ねて家の周囲を二三度繞(めぐ)ると...
夏目漱石 「琴のそら音」
...青竹の手摺をぐるりと繞(めぐ)らしたところへ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼を囲繞する四畳半の鬼気が...
原民喜 「玩具」
...この身體を圍繞する空間的世界が客觀となる...
三木清 「認識論」
...605精霊の気が己を囲繞(いにょう)していたこの室で...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...矮い土壁を繞らしてゐるのは...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...山の下の細径は谿の上を繞り繞って行く...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...村を繞る流れは勢好く...
吉江喬松 「山岳美觀」
...附近の松の木や合歓(ねむ)の木の幹へ張り繞(めぐ)らし...
吉川英治 「新書太閤記」
...藤吉郎のいる巨(おお)きな松と松とに張り繞(めぐ)らした陣幕のうちへはいって行ったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...毛利を繞(めぐ)る衛星(えいせい)としては...
吉川英治 「新書太閤記」
...狭い濠を繞(めぐ)らした屋敷の角から...
吉川英治 「宮本武蔵」
...奥の細工場(さいくば)から台所まで繞(めぐ)っているような土間だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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