...早池峰(はやちね)の四峯を繞らして...
石川啄木 「葬列」
...◯神の造り給いし万物に囲繞(いじょう)されて我らは今既に神の懐(ふところ)にある...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...谷中村の地たる三面繞らすに河流を以てし...
田中正造 「非常歎願書」
...折柄満開の桜の木かげに幔幕(まんまく)を繞(めぐ)らし毛氈(もうせん)を敷いて...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...龍潭山の麓を繞つて...
田山録弥 「一少女」
...周囲に柵が繞(めぐ)らしてある...
田山花袋 「父の墓」
...砂籠(さろう)岸を護し長堤村を繞(めぐ)る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...高い生垣を繞(めぐ)らして...
森鴎外 「百物語」
...四方に山繞(めぐ)り少しく田畑があり...
柳田國男 「地名の研究」
...唯(たゞ)繞石(ぜうせき)君の暫(しばら)く散髪をしないらしい頭と莞爾(にこ/\)して居た顔とが目に残つて居る許(ばか)りである...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...広場の中央には名物の鳩が幾百となく下(お)りて豆や菓子を呉(く)れる旅客(りよかく)を繞(めぐ)り...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...妾(ショウ)ガ髪初メテ額(ヒタイ)ヲ覆(オオ)ウ花ヲ折ッテ門前ニ戯(タワム)レ郎(ロウ)ハ竹馬ニ騎シテ来(キタ)リ床(ショウ)ヲ繞(メグ)ッテ青梅ヲ弄(ロウ)ス劉備は...
吉川英治 「三国志」
...それを囲繞(いにょう)する文官...
吉川英治 「三国志」
...執権どのを繞(めぐ)って...
吉川英治 「私本太平記」
...濠(ほり)を繞(めぐ)って...
吉川英治 「新書太閤記」
...市川の本流と支流とが三方を繞(めぐ)っている...
吉川英治 「新書太閤記」
...この大平原を遠く繞(めぐ)る...
吉川英治 「平の将門」
...刺繍の袍(ほう)みたいな衣服を着た道士だの祭司がそれを繞(めぐ)り...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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