...我々青年を囲繞(いぎょう)する空気は...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...その身辺を囲繞(いじょう)する官僚はまたこれを以て土地を買い...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...断崖峭壁(しょうへき)で囲繞(いにょう)されているのでその本体を見ることが出来ぬ...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...大きな厚ぼったい塀(へい)が家の周囲に繞(めぐ)らされておりまして...
高浜虚子 「俳句への道」
...思想諸姿態を繞って法則的な関係が行なわれているのである...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...乳色のホヤを繞(めぐ)ってまだ消えぬ間(ま)に...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この塀が人間業で越せますか」崖の上に繞(めぐ)らした黒板塀を見上げてガラツ八は舌を振(ふる)ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分」二人は黒板塀を繞らした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この全問題は今やその囘り中が最も恐るべき困難によって囲繞されており...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...泉を繞(めぐ)る木々の梢(こずえ)には...
森鴎外 「杯」
......
横瀬夜雨 「花守」
...晶子は葡萄畑の畦(あぜ)を繞(めぐ)つて色色(いろいろ)の草花を摘んで歩いた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...一夜の中に土壁を繞らし小屋掛を造つて居著(ゐつ)いてしまふ相である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...『太陽はいつでもぐる/\ぐる/\繞つてゐるのだ』と...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...星のごとく繞(めぐ)る文武官の万歳を唱える中に...
吉川英治 「三国志」
...濠の水の繞(めぐ)るかぎり明智の兵馬を見ぬ所はないまでに包囲も成った...
吉川英治 「新書太閤記」
...山麓は鹿砦(ろくさい)を繞(めぐ)らし...
吉川英治 「新書太閤記」
...普通の死を囲繞するものとは全然異なっている...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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