...四隣(あたり)不相応に厳(いかめ)しく土塀を繞(めぐら)した酒造屋(さかや)と対合(むかひあ)つて...
石川啄木 「鳥影」
...山の腰にその流を繞(めぐ)らして...
泉鏡花 「霰ふる」
...悪竜が絡(まと)い繞(めぐ)って...
泉鏡花 「婦系図」
...そを繞る女性らすべて咽び泣く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...大樹を繞ぐつて、逆に戻ると玄關に燈(ひ)が見える...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...塔を繞(めぐ)る音...
夏目漱石 「幻影の盾」
...パガナグリア山の裾(すそ)に纒繞(てんじょう)する九折(つづらおり)の道を...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...砂籠(さろう)岸を護し長堤村を繞(めぐ)る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...3880石を繞(めぐ)り...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それを繞(めぐ)るは白い浪(なみ)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...彼女を運んで行つた‥‥彼等を繞つて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...謙信を繞(めぐ)る近侍は...
吉川英治 「上杉謙信」
...そこの土塀や中門を繞(めぐ)らして...
吉川英治 「大谷刑部」
...扈従(こじゅう)の将星を左右に繞(めぐ)らし...
吉川英治 「新書太閤記」
...法皇を繞(めぐ)って...
吉川英治 「日本名婦伝」
...色褪(いろあ)せた帳(とばり)など繞(めぐ)らして...
吉川英治 「宮本武蔵」
...憂婆夷(うばい)一切諸天の人民龍神鬼神など法を聴かんとして来り集まり一心に宝座を囲繞(いにょう)しまたたきもせで尊顔を仰ぎ瞻(み)たりき――「なんのこッたい」「比丘尼ってえな...
吉川英治 「宮本武蔵」
...なだらかな青葉の林に囲繞された淋しい大宝の小駅...
若杉鳥子 「旧師の家」
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