...余は霧の如きものの常に身邊を圍繞して晴れざることを嘆ずる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...身邊を繞つて流れる雰圍氣をば大らかに呼吸する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...「求める者」が隊をなして自分を圍繞しても...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...谷中村の地たる三面繞らすに河流を以てし...
田中正造 「非常歎願書」
...パトロクロスの屍體を繞りて兩軍の奮戰...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...民間に於ても固より多數の反對黨に依て圍繞せらる...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...地点は有珠火山の山腹を繞(めぐ)る突起山塊の一つ...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...夢繞星露幽...
夏目漱石 「思い出す事など」
...最後に町内を一繞(めぐ)りした一団は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼を囲繞する四畳半の鬼気が...
原民喜 「玩具」
...四方に山を繞らしてゐる中に...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...山脚の間々を繞つて入り込んでゐるので...
吉江喬松 「霧の旅」
...幅ひろく繞(めぐ)らし...
吉川英治 「新書太閤記」
...吉良上野介の深殿を繞(めぐ)る庭の樹々は悉(ことごと)く雪を散らして戦慄(せんりつ)した...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...法皇を繞(めぐ)って...
吉川英治 「日本名婦伝」
...砦(とりで)の下を繞(めぐ)っている侍屋敷の塀であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...後ずさる浜田某をぐいぐい追いつめて夏草を繞(めぐ)っていたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...胴(どう)の間(ま)や艫(とも)の席には幕を張り繞(めぐ)らし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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