...引繕う元気も無くなって見えたが...
泉鏡花 「婦系図」
...振(ふり)を繕う遑(いとま)もなく...
泉鏡花 「婦系図」
...この大荒廃を繕うために再び女(じょか)を必要とする...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...小さい靴下を繕うことのように母様は実にお手に入ったものであった...
竹久夢二 「少年・春」
...どうしてそんなに言い繕うのですか...
太宰治 「新ハムレット」
...敏子は世間体を繕うために...
谷崎潤一郎 「鍵」
...母の前を繕うのであった...
徳田秋声 「縮図」
...屋根屋に頼んで一度ならず繕うても...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この人だなと思って文枝さんがとり繕うように紹介するあいだにひとわたり見る...
中勘助 「結婚」
...後からその場を取り繕う様に...
夏目漱石 「それから」
...夫の品性を取り繕うのだろうと善意に解釈した彼は...
夏目漱石 「道草」
...自分の取乱した態度を繕うために...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...体面を繕うことばかりに汲々たる軽薄浅膚(せんぷ)な生活を続けていた...
久生十蘭 「湖畔」
...朝から晩まで兀々(こつこつ)と履の破れを繕うて...
南方熊楠 「十二支考」
...さりげなしに几帳を引き繕うふうをしてにわかに袖(そで)から出したのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...上手に取り繕うこともできず...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...抽斎は衣服を取り繕う暇(ひま)もなく...
森鴎外 「渋江抽斎」
...霊魂を繕うことは稀である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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