...体裁を繕う為により苦痛を受けなければならぬ中流下層階級の貧困だった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...引繕う元気も無くなって見えたが...
泉鏡花 「婦系図」
...振(ふり)を繕う遑(いとま)もなく...
泉鏡花 「婦系図」
...この大荒廃を繕うために再び女(じょか)を必要とする...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...越した先の家の破損を繕う...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...へんに紳士ふうに言い繕う癖があります...
太宰治 「新ハムレット」
...敏子は世間体を繕うために...
谷崎潤一郎 「鍵」
...吾人の残務はただそこかしこの小さい穴を繕うに過ぎぬと考えればプランクの説はもっともと思われる...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...屋根屋に頼んで一度ならず繕うても...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...世間体もきちんと取繕う方だったので...
豊島与志雄 「立枯れ」
...垣根を繕うたっていくらかかるものかね...
夏目漱石 「明暗」
...間の悪そうに席を繕うのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...体面を繕うことばかりに汲々たる軽薄浅膚(せんぷ)な生活を続けていた...
久生十蘭 「湖畔」
...戸(と)の破れ屋根の漏(も)りを繕うまで当前(あたりまえ)の仕事で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その都度よい加減に繕うたが...
南方熊楠 「十二支考」
...さりげなしに几帳を引き繕うふうをしてにわかに袖(そで)から出したのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...上手に取り繕うこともできず...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...抽斎は衣服を取り繕う暇(ひま)もなく...
森鴎外 「渋江抽斎」
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