...彼はその冷淡さを取り繕(つくろ)ふやうに...
芥川龍之介 「トロツコ」
...繕って申上げる暇(いとま)もありません...
泉鏡花 「婦系図」
...いつも新版物を見繕つて文豪の許(もと)へ売り附けに往(ゆ)く男があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...一つ大急ぎにお繕(なほ)し下さらないものでせうか知ら...
薄田泣菫 「茶話」
...そして今度自分の寺で本堂を修繕したいから...
薄田泣菫 「茶話」
...本堂の修繕さへ出来ればそれでいいのぢやからな...
薄田泣菫 「茶話」
...繕はない垣や傾いた石塔の佗しく連つてゐるのが映つた...
田山録弥 「草みち」
...こういうのはおそらくその後何かの機会に何遍となく同じ記憶の復習をし修繕を加えて来たために三十年後の今日まで保存されているのであろう...
寺田寅彦 「二つの正月」
...早慶戦のためにラジオの修繕が忙しくて...
寺田寅彦 「野球時代」
...肴(さかな)を見繕ったり...
徳田秋声 「黴」
...書可繕寫」の語がある...
内藤湖南 「支那目録學」
......
夏目漱石 「カーライル博物館」
...壁の繕(つくろ)いか何かに使った荒木田(あらきだ)が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...或は既に存せし日記に補繕をなしたる者なるや...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...三島神社修繕落成...
正岡子規 「病牀六尺」
...幾(いく)ら體裁(ていさい)ばかり繕(つくろ)つても駄目(だめ)だ...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...自分は繕いようもないこんな姿で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...野天(のてん)風呂もないのか」「風呂桶を繕(なお)しにやったで」「それは」と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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