...修繕師のほかには一人もなかったかもしれない...
有島武郎 「星座」
...手古奈は夫の前を繕ふ力も盡きてか...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...そしてどこを修繕(しゅうぜん)すると住めるか...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...女房の手前を繕(つくろ)つてまでも!―――これは明かに...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...ゆったりと自分たちの鞭の革紐の先を繕っていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...どうにか屋根を繕うために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...朱塗の楼門の修繕中である事がわかった...
永井荷風 「写況雑記」
...あの小舟を修繕しなければなりません」つと立って行ってしまったものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...舟を修繕しています」「だいぶ古くなっていますね」「なにしろ...
中里介山 「大菩薩峠」
...わざと取り繕(つくろ)った余裕を外側へ示したくなるほど...
夏目漱石 「明暗」
...やっと修繕が出来上ったと聞いていたが...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...――それもいいが、その繕いの板が、桐の薄板じゃないか、菓子箱か何んかだ」「サァ、大変だ」「裏へ行ってみよう」この発見は、平次と八五郎を勢づけました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「風水害で破損した箇所修繕のためブリキトタン御入用の方は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私の父は京都にいる時分から鼓の修繕(ていれ)や仲買い見たようなことをやっていた...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...それも目堰(めせき)網といって一番網目の小さい網をセッセと自分で繕(つくろ)って...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...「使えるだけ修繕して使え」と言って知り合いの時計屋を教えた...
夢野久作 「ざんげの塔」
...寺の荒れたるは繕(つくろ)い...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...壊れた所はみな繕(なお)っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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