...添乳(そえぢ)の衣紋(えもん)も繕わず...
泉鏡花 「海異記」
...馬琴の旧棲(きゅうせい)は何度も修繕されて殆(ほと)んど旧観を喪(うしな)ってるから...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...大和唐招提寺にある国宝の修繕をするに就いて...
薄田泣菫 「茶話」
...何気なくその場は繕(つくろ)っておいたが...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...靴下の繕いは一手に引き受けている...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...室をかたづけ、コーヒーの支度をし、ボタンをつけ直し、釘(くぎ)を打ち、糊(のり)張りをし、修繕をした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...全体より見て容易に修繕しがたき破損を来(きた)さしめた訳である...
永井荷風 「日和下駄」
...これを修繕して売込むと...
中里介山 「大菩薩峠」
...その隙を飽(あ)くまで取(と)り繕(つく)ろって...
夏目漱石 「明暗」
...御米(およね)の手前(てまへ)も矢張(やは)り病氣(びやうき)だと取(と)り繕(つくろ)つた...
夏目漱石 「門」
...風鐸(ふうたく)を修繕するだけのためだから...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...ダットサン修繕中のためハイヤ呼んで貰って帰る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...網は時々風にやぶれたりごろつきのかぶとむしにこわされたりしましたけれどもくもはすぐすうすう糸をはいて修繕(しゅうぜん)しました...
宮沢賢治 「蜘蛛となめくじと狸」
...人前だけを繕(つくろ)って知らぬ顔をしているのが普通人であるが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...穿(うが)ちし壁をさかしらに太き石もて繕(つく)ろひぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...「娘の千浪を連れて参ったのも世間体を繕(つくろ)うため...
吉川英治 「剣難女難」
...繕(つくろ)う為に...
吉川英治 「源頼朝」
...そしてほんの当座の修繕をしておく事にして...
若山牧水 「村住居の秋」
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