...母家の修繕……と数え立てると眼前に待っている仕事だけでも限りがない気がする...
犬田卯 「沼畔小話集」
...時たま、橋の修繕の際、この橋板は皆が争って得たがったものです...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ところどころを黒い日本瓦で修繕され...
太宰治 「狂言の神」
...靴(くつ)の先がなんで繕ってあるかと尋ねた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...山のように堆(うずたか)い繕(つくろ)い物とともに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一面の琵琶修繕に半年もかかるかと思われるほどのていたらくです...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを無理矢理に体裁(ていさい)を繕(つく)ろって半間(はんま)に調子を合せようとするとせっかくの慰藉(いしゃ)的好意が水泡と変化するのみならず...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...鎧(よろい)も繕おう...
夏目漱石 「幻影の盾」
...社寺の修繕新築の寄進などに行われたものですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いやもう飛んだ恥を掻いて」などと間の悪さを取繕って居ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...また大工二人を呼んで家屋の小修繕をもやれば...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...歯が今修繕中でよく咀嚼出来ないので...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...あたかも家を借りに来たよそ者のように取り繕(つくろ)わねばならない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...一日天に声ありてアントニウスよ汝の行いはアレキサンドリヤの一履(くつ)繕い師に及ばずと言う...
南方熊楠 「十二支考」
...内大臣の引き繕った姿などと比べる性質の美ではなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...途中で船を修繕する所が必要であった...
柳田国男 「海上の道」
...大手の刎橋(はねばし)の朽(く)ちた部分を修繕(なお)しているのだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...暴風雨(あらし)の破損もやがてすっかり修繕されて...
吉川英治 「親鸞」
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