...海岸の所々にある明るい火――それをかこんで裸体の漁夫が網や舟を修繕している――とだけであった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...角の時計修繕屋、顎の無い奇妙な小人、トントンと魚を刻む男、単調な打音を立てる金箔師、桶屋、麦藁帽子屋――彼等は皆、私が三年近くの前に別れた時と同じように働いていた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...自分で小屋の修繕もすれば...
石川三四郎 「社会的分業論」
...思切つた修繕を加へて...
石川啄木 「鳥影」
...『タラップ』ノ手摺ヲ修繕スル...
海野十三 「三人の双生児」
...誰の眼にも素人の手で繕はれたものとはすぐに見別けられました...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...どう考えてもこの場合を巧(うま)く云い繕う口実がないので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その他のこと、炊事、買物、繕い物、縫い物等はオクサン自ら気を遣わなくてはなりません...
谷崎潤一郎 「細雪」
...殿舎の修繕や林泉の手入れにかゝつたのである...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...ゆったりと自分たちの鞭の革紐の先を繕っていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...もうここで切り上げようと思って身繕(みづくろ)いにかかると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...それを斯(か)う取(と)り繕(つく)ろつて云(い)つて貰(もら)ふのも...
夏目漱石 「門」
...朝つぱらからひとり引籠つて靴下の修繕をしてゐる正三の姿があつた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...とうとう大晦日の夜は修繕に来られなかったということでした...
久生十蘭 「魔都」
...繕ろい仕事ぐらいよりしていない仕立屋と...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...信濃川鴎もとより侮らず千里の羽を繕ひて飛ぶ大正十三年八月新潟での作...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...家で下手な繕いをしてお送りします...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...無禄(むろく)の隠士の住居(すまい)を繕(なお)すに集まって来てくれておる...
吉川英治 「剣の四君子」
便利!手書き漢字入力検索