...マースター・サイモンは前の時代と今の時代を繋ぐ連鎖と思はれ...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...羅馬の牧のまことの若駒を轅(ながえ)に繋ぐ快さよ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...此方の岸に繋ぐ筏...
高濱虚子 「俳諧師」
...オートメドーンは命を聞き戰車に繋ぐ二駿足...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「長き船路の盡きん時あらきあらしのやまん時波も霞の礒ちかく散りくる花のふゞきもて繋ぐ小舟のとま葺きてまたも逢見ん折をこそ...
土井晩翠 「天地有情」
...而も彼れの位地及び人物は此の點に於て黨人の望を繋ぐに足らざるを如何せむや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...荷船を繋ぐ太い杭の上に腰をかけた...
永井荷風 「来訪者」
...「繋ぐ日も、繋ぐ月もなきに」とギニヴィアは答うるが如く答えざるが如くもてなす...
夏目漱石 「薤露行」
...千里を繋ぐ牽(ひ)き綱(つな)もあろう...
夏目漱石 「薤露行」
...兩者を繋ぐ楔を提供し...
波多野精一 「時と永遠」
...錨を入れて三角ブイに繋ぐと...
久生十蘭 「ノア」
...ボートを繋ぐなどということはしなかったろう...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...皆わが生命を繋ぐ食物を供給している...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...世間の人気を繋ぐ事に腐心したのは実に容易ならぬものがあつて...
正岡容 「大正東京錦絵」
...また弟子に命じ布の故衣(ふるぎ)で諸虎の頸を繋ぐ...
南方熊楠 「十二支考」
...」紙片を枝に繋ぐ習が当時盛に行はれたと見える...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...前のカントルのように一対一の手を繋ぐ対応を考えるのを中止して...
横光利一 「旅愁」
...また、何のために彼は、彼女が許婚ででもあるやうに、あれ程しんみりした調子で打ち明け話をしたのであらう? 今となつては彼女はもう他の男に、心を繋ぐことも、また、變へることも出來なくなつてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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