...マースター・サイモンは前の時代と今の時代を繋ぐ連鎖と思はれ...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...羅馬の牧のまことの若駒を轅(ながえ)に繋ぐ快さよ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...彼らが今前なる地獄と後なる天国とを繋ぐ一条の狭い坑道より這ひ出して来て...
薄田泣菫 「独楽園」
...ゴンドラを繋ぐ、理髪屋(とこや)の標柱のような彩色棒の影が、水の上で、伸びたり縮んだり、千切(ちぎ)れたり附着したりして、一日遊んでいた...
谷譲次 「踊る地平線」
... 475衆人ともに船繋ぐ綱のかたへに打ち臥しつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼女とお千代さんとを繋ぐ鍵でありまして...
豊島与志雄 「白蛾」
...然し何かに興味を繋ぐことの愚かさを...
豊島与志雄 「反抗」
...荷船を繋ぐ太い杭の上に腰をかけた...
永井荷風 「来訪者」
...千里を繋ぐ牽(ひ)き綱(つな)もあろう...
夏目漱石 「薤露行」
...一方原始民族と他方プラトンとを繋ぐ共通の點であるのでなく――雲泥といつてもなほ言葉の足らぬほどの思想上の隔り...
波多野精一 「時と永遠」
...ボートを繋ぐなどということはしなかったろう...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...猴を繋ぐは馬厩に限らぬと判る...
南方熊楠 「十二支考」
...余はこれに未来の望を繋ぐことには...
森鴎外 「舞姫」
...前のカントルのように一対一の手を繋ぐ対応を考えるのを中止して...
横光利一 「旅愁」
...初春は愛の笑まへる広場なり雄雄しき人も恋人も踊らんとして手を繋ぐ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...其れに前の家家(いへいへ)の柱や欄干や旗やゴンドラを繋ぐ杭(くひ)などが様様(さま/″\)の色を映してるのが溜(たま)らなく美しい...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...大義の門に駒を繋ぐはまた...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを繋ぐ山と山との肩の間から...
吉川英治 「宮本武蔵」
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