...よく見ると他の部分の繊麗な割合に下顎骨(かがっこつ)の発達した――までどこか葉子のそれに似ていたから...
有島武郎 「或る女」
...建造物は普通小さくて繊麗である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...伊太利のやうな美術国だから那様(あん)な細つこい繊麗(きやしや)な翫弄犬を生じたのだらう...
内田魯庵 「犬物語」
...却(かえ)って指を繊麗に見せ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...多くは線や色の繊麗さを欠いでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その時代の一面は繊麗であり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...豪壮にして繊麗の趣ある筆格は...
中里介山 「大菩薩峠」
...婆さんは年寄に似合わない白い繊麗(きゃしゃ)な指で...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...レナーの繊麗な柔美さは...
野村胡堂 「楽聖物語」
...カペエは繊麗な美しきで...
野村胡堂 「楽聖物語」
...この曲が、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の絢爛(けんらん)豪華なのと、ブラームスの瑰麗雄渾(かいれいゆうこん)なのとの中にあって、優雅、繊麗を極め、わけてもその浪漫(ロマン)的な情緒の美しさは比類もない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...新しい方はやや冷徹で繊麗で客観的でさえあるだろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...落ちついた繊麗さが好感を持たせる...
野村胡堂 「楽聖物語」
...花と若葉の多いなかに繊麗深紅の一体を立てて...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...食卓に活けられた桃色の美しい繊麗な花も私の旅情を引立てたが...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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