...世話をしてきた羊歯の繊細な指が尚も光に向かって徒に伸びようとしている...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...ごく繊細な和声(ハーモニー)はある...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...繊細なきっぱりした顔つきの河であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...繊細な知恵としての趣味ルネッサンスは...
中井正一 「美学入門」
...愚図愚図している中に昇華作用で肝心の一番繊細な模様が消えてしまったり...
中谷宇吉郎 「雪」
...間もなくその繊細な部分が蒸発して消えて行くからである...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...繊細な感情の持主であり...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...しかもその意志の蔭に人一倍に繊細な神経をひそめていた...
堀辰雄 「幼年時代」
...沈重に吸ひ込む力に伴れて紙の燃焼する繊細な蠢動が...
牧野信一 「痴想」
...遠ざかれば遠ざかるほど繊細な余韻が鮮明となるかのやうだつた...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...繊細な感覚は飜訳によって伝えられることが不可能である...
三木清 「如何に読書すべきか」
...繊細な美はないが...
柳宗悦 「工藝の道」
...だがあの繊細な高麗窯(こうらいよう)の跡を受けて...
柳宗悦 「工藝の道」
...触覚は繊細な震動をつづけている...
横光利一 「夜の靴」
...暗く繊細な紫の線が小尖塔の群れのように立つのが見え...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...この特別展覧がどんなに繊細な感情に基づいているかをやっと悟った...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...非常に高められたものであるとともにまたきわめて繊細なものである...
和辻哲郎 「創作の心理について」
...公家階級の繊細な趣味や煩瑣な学問に通じないことは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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