...そのためには文字どおりはれものにさわるような繊細な心づかいを要する...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...その吾々が繊細な装飾品に使ふのは牡蠣(かき)に近い種類の...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...無限に繊細な調整の結果...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...家庭の経済状態や雰囲気(ふんいき)にも繊細な神経が働いて...
徳田秋声 「仮装人物」
...彼には所謂幾何学的精神と繊細な精神はあっても...
戸坂潤 「思想としての文学」
...これは繊細な精神にぞくする...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...侮辱に対しては敏感で繊細な神経を持っていた父親は...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼女自身もごくきれいな繊細な弱々しい小猫にすぎなくて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...知的なものを越えた正しい「繊細な知恵」(デリカテス)が潜んでいることをいろいろの角度から検討しはじめたのである...
中井正一 「美学入門」
...同心円の繊細な花模(はながた)が出来ているのである...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...既にその美麗繊細な形を失っていることが多い...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...繊細な内部構造とかは...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...レコードは甚(はなは)だ古いが依然としてコロムビアのカペエ四重奏団の繊細な気品の高いのを第一とし(カペエ協会第八集S一一〇三―六)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...そんな繊細な言葉も知らなかつた頃の悲劇の意味である...
牧野信一 「真夏の夜の夢」
...題目已に繊細なるあり...
正岡子規 「俳諧大要」
...茶筅を見ますと誠に繊細な技に達しておりますが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...うるみを帯んだ繊細な肌を鳳の眼のように涼しく裂いて跳ねている瞼など...
横光利一 「旅愁」
...繊細な味はひのある書を...
吉野秀雄 「秋艸道人の書について」
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