...しかも存外神経の繊弱な彼が...
芥川龍之介 「枯野抄」
...干鱈(ひだら)の繊維が挟(はさま)っていそうであろうが...
泉鏡花 「婦系図」
...ジュート麻みたいな黄色い植物繊維らしい...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...これほど繊細な人物が擦り切れていないのも信じられなかった...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...不揃(ふぞろ)いな繊細な顔だち...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...小鼻のぴくぴくしてる繊細な鼻...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...繊(ほそ)い指を反(そら)して穿(は)めている指環を見た...
夏目漱石 「それから」
...繊手は蔓草(つるくさ)のように父親の身体(からだ)に縋(すが)り付いて...
野村胡堂 「悪人の娘」
...無限に繊細で微妙な器と...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...しかもそれがきわめて聡明(そうめい)で繊細なしかたであったので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...小鳥の骨に三本のかげろうの繊糸を絃(げん)にかけた小さい琴をひきはじめた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...またこれと同じく繊細なる題目も時としては比較的壮大に作するの技倆なかるべからず...
正岡子規 「俳諧大要」
...○外国製のパンは蛋白質壱割四分三厘、脂肪一分五厘、含水炭素六割七分六厘、繊維なし、鉱物質一分四厘、水分壱割五分二厘にてその滋養分日本製の品に三倍せり...
村井弦斎 「食道楽」
...繊細の事を叙するに簡浄の筆を以てした...
森鴎外 「渋江抽斎」
...一本一本の糸が微妙繊細な立体感をもって...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...じつに繊細な、優美な指の動きだった...
山川方夫 「ジャンの新盆」
...あの繊細(かよわ)い...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...罌粟の花の薄い花びらが微風に吹かれてひらひらと動くあの繊細な美しさが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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