...最も繊細な網代や...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...鑿(のみ)を使って繊細なる技巧をもって角々(かどかど)の組み合せをなし...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...赤ん坊の鼻だってよもやこんなに繊細ではありますまい...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...彼は幾何学的精神と繊細なる精神とを区別して...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...侮辱に対しては敏感で繊細な神経を持っていた父親は...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼はこれまでにない繊細な官能で感得した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...身体と魂との生まれつきの繊弱さのために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...筋肉繊維の運動的構成の目的化は...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...分析が繊細であればある程強いのでもあらうが...
中原中也 「詩に関する話」
...繊細で清楚(せいそ)な鋭い感じは変らなかった...
原民喜 「永遠のみどり」
...花の輪郭(りんかく)は蝶の羽根のように繊細で優美...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...専(もっぱ)ら繊弱優美(せんじゃくゆうび)を装っていてこそ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...だがあの繊細な高麗窯(こうらいよう)の跡を受けて...
柳宗悦 「工藝の道」
...これに比べ女性的な繊細な婉麗(えんれい)な美を示しているのは円覚寺の放生池に架せられた石矼(せっこう)の浮彫です...
柳宗悦 「民藝四十年」
...触覚は繊細な震動をつづけている...
横光利一 「夜の靴」
...こんなに繊細な美くしさは持つてゐない...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...或る部屋の扉を繊奢(せんしゃ)な澱(よど)みもなく暴々(あらあら)しくノックした...
吉行エイスケ 「女百貨店」
...坂上郎女)こひこひてあへる時だに愛(うるわ)しきことつくしてよ長くと念(も)はば (同)これらはまことに恋の感情の繊鋭な表現である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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