...繊細な情緒にいつでもふるえているように見えた貴女の心は...
有島武郎 「フランセスの顔」
...無限に繊細な調整の結果...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...野暮な者ほど華奢で繊細なものにあこがれる傾きがあるやうだが...
太宰治 「右大臣実朝」
...ところどころ紅味(あかみ)の入った羽二重しぼりの襦袢(じゅばん)の袖口(そでぐち)の絡(から)まる白い繊細(かぼそ)い腕を差し伸べて左の手に巻紙を持ち...
近松秋江 「黒髪」
...綿の繊維の部分が食い込まれ食い取られて向こう側へ落ち...
寺田寅彦 「糸車」
...時々冷(つめ)たい繊(ほそ)い雨がほと/\落ちて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...はるかにそしてあまりに繊細すぎる貧血し疲憊(ひはい)した類型に属していて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...真っ白な繊(こま)かな透き靴足袋の上にX形に綾取(あやど)られていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...繊鑷ヲ以テ之ヲ箝提スト...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...その繊細を極めた構造は驚くべきものである...
中谷宇吉郎 「雪」
...繊細な段階があると同時に...
牧野信一 「「尾花」を読みて」
...大看板の伯鶴と繊細の端物読なりし伯治万年前座の円盛は死んだが他の諸君はいよいよ健在...
正岡容 「東京万花鏡」
...海辺の五時夕暮が 静かに迫る海辺の 五時白木の 質素な窓わくが室内に燦く電燈とかわたれの銀色に隈どられて不思議にも繊細な直線に見える...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...○慈姑は蛋白質四分二厘七毛、脂肪二厘、含水炭素弐割四分、繊維四厘五毛、鉱物質一分四厘四毛にて滋養分蓮根牛蒡に優れり...
村井弦斎 「食道楽」
...繊細(きゃしゃ)な身体つきが見えて美しかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これに比べ女性的な繊細な婉麗(えんれい)な美を示しているのは円覚寺の放生池に架せられた石矼(せっこう)の浮彫です...
柳宗悦 「民藝四十年」
...花と若葉の多いなかに繊麗深紅の一体を立てて...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...そしてその繊手(せんしゅ)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
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