...繊弱(かよわ)いこの一人娘は本当に気が変になってしまったかもしれない...
海野十三 「蠅男」
...暫(しばら)くして家の中の人の心がちぐはぐになって阿繊をうたがいだした...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿繊」
...老婆の室は空になって老婆も阿繊もいなかった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿繊」
...それには何よりも深い理解と繊細なる心づかいとが必要であるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...赤ん坊の鼻だってよもやこんなに繊細ではありますまい...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...これにはきっと特別な細胞や繊維の特異性があるに相違ないが...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...しかし繊細な貧血的な身体をし宝石を飾りたててるこのビザンチンの皇后は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はこれまでにない繊細な官能で感得した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...時々コッヘルの先で神経繊維をはさむものとみえ...
永井隆 「長崎の鐘」
...皮下組織との結締繊維も弱くなる...
永井隆 「長崎の鐘」
...ことに気は剛でも身体(からだ)は繊弱(かよわ)い...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...あたしは化繊のほうの係で...
久生十蘭 「あなたも私も」
...あの繊細な感覚の持主にして見れば無理はない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...弱くて繊細な鳥がつくられたんだろう...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...題目已に繊細なるあり...
正岡子規 「俳諧大要」
...一本一本の糸が微妙繊細な立体感をもって...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...この支那婦人の繊細な苦悶に触れるのが喜ばしく感じられた...
横光利一 「上海」
...内気なるわが繊弱(かよわ)なるたましひよ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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