...繁々出入(でいり)致し候間...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...先づ繁々往來をする...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...今日ほど繁々あるわけでもありませず...
上村松園 「座右第一品」
...こんな人達と繁々(しげ/\)往来(ゆきき)をすれば...
薄田泣菫 「茶話」
...山谷のお寿のところへ繁々(しげしげ)行くようになったそうですから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...染吉の繁々(しげ/\)出入りする家を探すことだ」「差當り丸山町の直助はどうです」「行つて見よう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの娘(こ)に氣があつて御浪人のところへ繁々(しげ/\)通ふのだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...繁々(しげ/\)逢引をして居るとしたらどんなもので――坊主と尼の夫婦雛(びな)なんぞ御時世ぢやありませんよ」喜八は明かに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――お前今度は何時來るえ?――斯う人眼につくやうでは繁々も來られない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...近頃繁々と出入する男はありませんか」「隨分いろ/\の人がいらつしやいます」「例へば?」「――」それにはお柳の返事がありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ところで近頃は繁々と猪之助が來る相ぢやないか」「三日に一度は來ますよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...繁々來る男はないのか」「有りますよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たいしたことだと言っていましてヨ」と改めて繁々と俺の顔を眺めた...
久生十蘭 「湖畔」
...繁々(しげしげ)とその喫茶店の土壇に坐るようになったのは...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...繁々(しげしげ)遊びに来る...
二葉亭四迷 「浮雲」
...あんなに繁々(しげ/\)と視線を送らなくも...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ところが主人は彼女と応対し乍ら繁々様子を見て居ったが...
細井和喜蔵 「女給」
...この頃は例の近江とかいう女の許へばかり繁々とお通いになって入らっしゃると云うお噂を耳にしたので...
堀辰雄 「ほととぎす」
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