...繁はビク/\と其身を動かした...
石川啄木 「葬列」
...其(それ)を思うとお繁さんの居ない今日...
伊藤左千夫 「浜菊」
...三年前までは繁盛(はんじょう)したことや...
岩野泡鳴 「耽溺」
...店はお蔭で繁昌していたから他人にはそれが判らず...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...繁絃急管のしらべ洋々として響き亙れば...
高山樗牛 「瀧口入道」
...木の葉の繁みを洩(も)れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...牛(うし)や馬(うま)でも地上(ちじやう)に軟(やはら)かな草(くさ)の繁茂(はんも)する季節(きせつ)が來(く)れば自然(しぜん)に乾草(ほしぐさ)や藁(わら)を厭(いと)ふやうになる...
長塚節 「土」
...以上で低温室内の繁昌振りは尽くしたことになる...
中谷宇吉郎 「低温室だより」
...岩井繁雄であった...
原民喜 「翳」
...城には喬木が森々(しんしん)と繁り...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...そもそも人生の事柄の繁多にして天地万物の多き...
福沢諭吉 「文明教育論」
...いろいろな植物が生い繁っているのを見ると...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...近所には芋繁などという風変りな文学好きがいたし...
柳田国男 「故郷七十年」
...繁(しげ)あね私は青べかを二つ(いり)へ漕ぎ入れ...
山本周五郎 「青べか物語」
...やっぱり参吉は何万人に一人っていう人間なんだな、と繁次は思った...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...その芽は、自然が手伝って、繁茂する...
吉川英治 「新書太閤記」
...その繁忙の間にでも...
吉川英治 「日本名婦伝」
...そして既に富みそして更に繁栄と人口とにおいて進展しつつある国において...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索