...總ての摸樣は、まことに活きたる五色の氈(かも)と見るべく、又彩石(ムザイコ)を組み合せたる牀(とこ)と見るべし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...俺はカインだ!俺はカインだ! と總身に力を入れて...
石川啄木 「病院の窓」
...又(また)此時(このとき)の死人(しにん)は首府(しゆふ)總人口(そうじんこう)の三分(さんぶん)の二(に)を占(し)めたことも記(しる)されてあるから...
今村明恒 「地震の話」
...而してその850語は總て極めて普通の英語であることは勿論であるが...
高田力 「ベーシック英語」
...五つ紋の羽織を着た、白髮の總髮で、鼻のたかい眼のきれいな、痩せた男である...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...當時世に殘つてゐる書籍はそれによつて總括せられ...
内藤湖南 「支那目録學」
...斯くの如き觀察點より總べての經籍を看るときは...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...伊藤君の總てはそつくり其のまゝ現はして居る...
長塚節 「知己の第一人」
...内閣總理大臣は、任意に國務大臣を罷免することができる...
日本国 「日本國憲法」
...其儘上總屋の帳場に坐つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一組は先代總七の弟で、總七存命中は、義絶同樣、敷居も跨(また)がせなかつた勝造と、その娘のお勇、もう一組は、先代の總七、勝造達兄弟には甥(をひ)に當る菊之助といふ若い男と、それに附き纒(まと)つて離れない、お粂といふ商賣人上りの年増だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上總屋に驅け付けた時は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なくなつてしまひましたよ」分別者らしい總右衞門も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...傳六と總右衞門の惡企(わるだく)みだと知つてゐた」「――」お町の眼は又またゝきます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...時々下總へ行つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上總屋は三人目だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...總領の吉之助だけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...忽ち本(もと)の花の上に落ちながら總身泥の如く少しも動き得ず...
正岡子規 「花枕」
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