例文・使い方一覧でみる「總」の意味


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...て矮小にして無意味なるを悟るときに...   總て矮小にして無意味なるを悟るときにの読み方
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」

...杉田議長採決を宣したるに出席數三百四十五票中決議案を可とする者 百六十八票否とする者     百七十七票にて戰は僅々九票の差にて政府黨の勝利に歸し申候...   杉田議長採決を宣したるに出席總數三百四十五票中決議案を可とする者 百六十八票否とする者     百七十七票にて戰は僅々九票の差にて政府黨の勝利に歸し申候の読み方
石川啄木 「雲間寸觀」

...一枚の大きな石英岩を土臺としてゐる相川は家の柱の土臺石から凍り切つた地盤一面にべての生物の温みを吸ひ取るのではないかと思はれるのです...   一枚の大きな石英岩を土臺としてゐる相川は家の柱の土臺石から凍り切つた地盤一面に總べての生物の温みを吸ひ取るのではないかと思はれるのですの読み方
江南文三 「佐渡が島のこと」

...」督は微かに身を顫はせた...   」總督は微かに身を顫はせたの読み方
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」

...斯くて商賣が不自然になつて來た...   斯く總て商賣が不自然になつて來たの読み方
竹越與三郎 「日本の眞の姿」

...去月下旬より昨日迄之模樣――只々和議を主とし――老中はじめがかりにて我等を説つけ...   去月下旬より昨日迄之模樣――只々和議を主とし――老中はじめ總がかりにて我等を説つけの読み方
徳永直 「光をかかぐる人々」

...兒玉臺灣督は、伊藤内閣の時代に用ゐられたる人なれども、其系統をいへば山縣派に屬し、前々警視監たりし園田安賢男及び現警視監大浦兼武氏は、長化したる薩人を以て目せられ、共に山縣侯の幕下たり、園田男は曾て伊藤侯にも信任せられたる人なれども、大隈内閣の成立せる當時より、遽かに伊藤侯の政見を非として純然たる山縣崇拜家と爲れり會計檢査院長渡邊昇子は世人之れを伊藤系統の人なりといへども、其思想感情は寧ろ山縣侯に近かく、檢査官中の老功中山寛六郎氏は、今や滿身錆の廢刄なれども、一時は屬僚中の尤たりしが、氏も亦山縣侯に恩顧ある人なり現宮内大臣田中光顯子は土佐出身なれども、其精神は夙に之れを山縣侯に捧げたる人なり現法制局長平田東助氏は、政府部内に於ける一方の領袖にして、而も山縣侯の參謀と稱せられ、現内閣書記官長安廣伴一郎氏は、後進の一敏才にして、而も山縣侯の智嚢たり野村靖子は第二次伊藤内閣の遞信大臣たりし時、屬僚の爲めに放逐せられたる敗軍の將にして、今は樞密院に隱るゝ人なれども、山縣侯一たび之れを招げば、履を逆まにして之れに馳せむ看來れば山縣系統の四方に蔓引すること實に斯くの如きものあり...   兒玉臺灣總督は、伊藤内閣の時代に用ゐられたる人なれども、其系統をいへば山縣派に屬し、前々警視總監たりし園田安賢男及び現警視總監大浦兼武氏は、長化したる薩人を以て目せられ、共に山縣侯の幕下たり、園田男は曾て伊藤侯にも信任せられたる人なれども、大隈内閣の成立せる當時より、遽かに伊藤侯の政見を非として純然たる山縣崇拜家と爲れり會計檢査院長渡邊昇子は世人之れを伊藤系統の人なりといへども、其思想感情は寧ろ山縣侯に近かく、檢査官中の老功中山寛六郎氏は、今や滿身錆の廢刄なれども、一時は屬僚中の尤たりしが、氏も亦山縣侯に恩顧ある人なり現宮内大臣田中光顯子は土佐出身なれども、其精神は夙に之れを山縣侯に捧げたる人なり現法制局長平田東助氏は、政府部内に於ける一方の領袖にして、而も山縣侯の參謀と稱せられ、現内閣書記官長安廣伴一郎氏は、後進の一敏才にして、而も山縣侯の智嚢たり野村靖子は第二次伊藤内閣の遞信大臣たりし時、屬僚の爲めに放逐せられたる敗軍の將にして、今は樞密院に隱るゝ人なれども、山縣侯一たび之れを招げば、履を逆まにして之れに馳せむ看來れば山縣系統の四方に蔓引すること實に斯くの如きものありの読み方
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」

...張之洞の兩督に贈りたり...   張之洞の兩總督に贈りたりの読み方
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」

...斯くの如き觀察點よりべての經籍を看るときは...   斯くの如き觀察點より總べての經籍を看るときはの読み方
内藤湖南 「尚書稽疑」

...じてポナペには顏立の整つた島民が多いやうだ...   總じてポナペには顏立の整つた島民が多いやうだの読み方
中島敦 「環礁」

...幼少の折に聞きけることを思ひ出でゝ作れる歌朶の、あら垣や、外に立つ、すぐなる柿の木、植竹の、梢ゆれども、さやらぬや、垂れたる枝、梯もてど、届かぬ枝、其枝に、鹿吊りて、剥ぎたりと、老ぞいふ、其老が、皮はぎし、角に、ありし時、抱かえし、肩白髪、櫓掛け、猪も打ちきと、いへりきと、老ぞいふ、すぐなる、澁柿の木、澁柿は、つねになれど、小林は、陸穗つくると、蕎麥まけど、荒もせず、あら垣や、朶がもと、たまたまも、鼬過ぐと、紅の、芥子散りぬ、箒草こぼれがなかへ、はらはらと、芥子散りぬ即景鬼怒川の堤の茨さくなべにかけりついばみ川雀啼く鬼怒川のかはらの雀かはすゞめ桑刈るうへに來飛びしき啼く六月短歌會雨過ぎば青葉がうれゆ湖に雫するらむ二荒山の上ゆゝしきや火口の跡をいめぐりて青葉深しちふ岩(いは)白根山藤棚はふぢの青葉のしげきより蚊の潛むらむいたき藪蚊ら梧桐の葉を打ち搖りて降る雨にそよろはひ渡る青蛙一つ葦村はいまだ繁らず榛の木の青葉がくれに葭剖(きり)の鳴く青草集六月廿八日常陸國平潟の港に到る、廿九日近傍の岡を歩く、畑がある、麥を燒いて居る、束へ火をつけるとめろ/\消えて穗先がぼろ/\落ちる、青い烟が所々に騰る、これは收納がはやいからするのだ相である、殻竿(からさを)にとゞと打つべき麥の穗を此の畑人は火に燒きてとる長濱の搗布(かちめ)燒く女は五月雨の雨間の岡に麥の穗を燒く穗をやきてさながら捨つる麥束に茨が花も青草も燒けぬ七月五日岩城の平の町赤井嶽に登る山上の寺へとまる、六日下山赤井嶽とざせる雲の深谷に相呼ぶらしき山鳥の聲七日、平の町より平潟の港へかへる途上磐城關田の濱を過ぎてこませ曳く船が帆掛けて浮く浦のいくりに立つは何を釣る人汐干潟磯のいくりに釣る人は波打ち來れば足揚(あげ)て避けつゝ平潟港即事松魚船入江につどひ檣に網(あみ)建て干せり帆を張るが如し九日午後になりて雨漸く收る、平潟に來てはじめて晴天なり天水のよりあひの外に雲收り拭へる海を來る松魚船白帆干す入江の磯に松魚船いま漕ぎかへる水夫の呼び聲きららかに磯の松魚の入日さしかゞやくなべに人立ち騷ぐ十日、干潟日和山群夕棲み枯らす松の上に白雲棚引く濱の高岡同關田の濱こゝにして青草の岡に隱ろひし夕日はてれり沖の白帆に波越せば巖に糸掛けて落つる水落ちもあへなくに復た越ゆる波十一日、此日も關田の濱へ行く松蔭に休らひ見れば暑き日は浪の膨れのうれにきらめく此日平潟より南へわたる長濱といふ所の斷崖の上に立ちて蟠る松の隙より見おろせば搖りよる波はなべて白泡枝交はす松が眞下は白波の泡噛む巖に釣る短人十二日、日立村へ行く、田越しに助川の濱の老松が見える松越えて濱の烏の來てあさる青田の畦に萱草赤し十三日、朝來微雨、衣ひきかゝげて出づ、平潟より洞門をくゞれば直ちに關田の濱なり日は見えてそぼふる雨に霧る濱の草に折り行く月見草の花雀等よ何を求むと鹽濱のしほ漉す朶の棚に啼くらむ松蔭の沙にさきつゞくみやこ草にほひさやけきほの明り雨松蔭は熊手の趾もこぼれ葉も皆うすじめりみやこ草さく十四日、磯原の濱を行く青田行く水はながれて磯原の濱晝顔の磯に消入りぬ平潟の入江の松魚船が幾十艘となく泊つて居るので陸へのぼつた水夫共が代るがはる船に向つて怒鳴る、深更になつてもやまぬからす等よ田螺のふたに懲りなくば蟹のはさみに嘴斷ちてやらむ十九日、歸郷の途次辻村にて木欒樹(むくろじ)の花散る蔭に引き据ゑし馬が打ち振る汗の鬣余が起臥する一室の檐に合歡の木が一株ある、花の美しいのは蕋である、ちゞれ毛のやうなのが三時頃には餘つ程延び出して葉の眠る頃にはさき切る、それ故賑かなのは夕暮である、蚊帳越しにあさ/\うれし一枝は廂のしたにそよぐ合歡の木柔かく茂り撓める合歡の木の枝に止りて羽を干す燕水掛けて青草燻ゆる蚊やり火のいぶせきさまに萎む合歡の葉赤糸の染分け房を髻華(うず)にす合歡の少女は常少女かも爽かに青帷子の袂ゆる合歡の處女の蔭の涼しさ合歡の木は夕粧ひの向かしきに何を面なみしをれて見ゆらむ戯れに禿頭の人におくるつや/\に少なき頭泣かむより糊つけ植ゑよ唐黍の毛をおもしろの髪は唐黍(たうきび)白髪の老い行く時に黒しといふもの唐黍の糊つけ髪に夕立の倚る樹もなくば翳せ肱笠七月廿五日、昨日より「フツカケ」といふ雨來る、降りては倏ちに晴れ、晴れては復た降りきたる暑き日の降り掛け雨は南瓜の花にたまりてこぼれざる程八月八日、立秋南瓜の茂りがなかに抜きいでし莠(はぐさ)そよぎて秋立ちぬらし九日、夜はじめてをきく垣に積む莠がなかのこほろぎは粟畑よりか引きても來つらむ十日、用ありていづ目をつけて草に棄てたる芋の葉の埃しめりて露おける朝假裝行列に加はりて予は小原女に扮す、小原女に代りて歌を作る白河の藁屋さびしき菜の花を我が手と伐りし花束ぞこれ菜の花に明け行く空の比枝山は見るにすがしも其山かづら白河のながれに浸でし花束を箕に盛り居ればつぐみ鳴くなりおもしろの春の小雨や花箕笠花はぬるれど我はぬれぬにあさごとに戸の邊に立ちて喚ぶ人を花賣われは女し思ほゆ浄土寺の松の花さびさびたれど石切る村の白河われは雜詠朝靄の多賀の城あとの丘の上の初穗のすゝき雨はれむとす(多賀城趾)明治四十年蕨君病むと聞きて睦岡の杉の茂山しげけれど冬にし病めば淋しくあるらし冬の日の障子あかるくさゝむ時蒿雀(あをじ)も來鳴けなぐさもるべし君が庭の庭木に植ゑしよそゞめのいやいつくしき丹の頬はや見む命あれば齢はながし網(あみ)繩の長き命をな憂ひ吾が背左千夫に寄す蒼雲を天のほがらに戴きて大き歌よまば生ける驗(しるし)あり大丈夫のおもひあがれる心ひらきはす花は空も掩む春の野にもえづる草を白銀の雨を降らして濕ほすは誰ぞ大丈夫は眠れる隙にあらなくに凝り滯る心は持たず春の光到らぬ闇に住みなばかくゞもる心蓋し持つべし大空は高く遙けく限りなくおほろかにして人に知れずけり雲雀の歌春の野に群るゝ神の子、黄金の毛を束ねたる、小さなる箒もて、手に/\立ち掃きしかば、緑しく麥の畑に、黄金の菜種の花は、眞四角に浮きてさき出ぬ...   幼少の折に聞きけることを思ひ出でゝ作れる歌朶の、あら垣や、外に立つ、すぐなる柿の木、植竹の、梢ゆれども、さやらぬや、垂れたる枝、梯もてど、届かぬ枝、其枝に、鹿吊りて、剥ぎたりと、老ぞいふ、其老が、皮はぎし、總角に、ありし時、抱かえし、肩白髪、櫓掛け、猪も打ちきと、いへりきと、老ぞいふ、すぐなる、澁柿の木、澁柿は、つねになれど、小林は、陸穗つくると、蕎麥まけど、荒もせず、あら垣や、朶がもと、たまたまも、鼬過ぐと、紅の、芥子散りぬ、箒草こぼれがなかへ、はらはらと、芥子散りぬ即景鬼怒川の堤の茨さくなべにかけりついばみ川雀啼く鬼怒川のかはらの雀かはすゞめ桑刈るうへに來飛びしき啼く六月短歌會雨過ぎば青葉がうれゆ湖に雫するらむ二荒山の上ゆゝしきや火口の跡をいめぐりて青葉深しちふ岩白根山藤棚はふぢの青葉のしげきより蚊の潛むらむいたき藪蚊ら梧桐の葉を打ち搖りて降る雨にそよろはひ渡る青蛙一つ葦村はいまだ繁らず榛の木の青葉がくれに葭剖の鳴く青草集六月廿八日常陸國平潟の港に到る、廿九日近傍の岡を歩く、畑がある、麥を燒いて居る、束へ火をつけるとめろ/\消えて穗先がぼろ/\落ちる、青い烟が所々に騰る、これは收納がはやいからするのだ相である、殻竿にとゞと打つべき麥の穗を此の畑人は火に燒きてとる長濱の搗布燒く女は五月雨の雨間の岡に麥の穗を燒く穗をやきてさながら捨つる麥束に茨が花も青草も燒けぬ七月五日岩城の平の町赤井嶽に登る山上の寺へとまる、六日下山赤井嶽とざせる雲の深谷に相呼ぶらしき山鳥の聲七日、平の町より平潟の港へかへる途上磐城關田の濱を過ぎてこませ曳く船が帆掛けて浮く浦のいくりに立つは何を釣る人汐干潟磯のいくりに釣る人は波打ち來れば足揚て避けつゝ平潟港即事松魚船入江につどひ檣に網建て干せり帆を張るが如し九日午後になりて雨漸く收る、平潟に來てはじめて晴天なり天水のよりあひの外に雲收り拭へる海を來る松魚船白帆干す入江の磯に松魚船いま漕ぎかへる水夫の呼び聲きららかに磯の松魚の入日さしかゞやくなべに人立ち騷ぐ十日、干潟日和山群夕棲み枯らす松の上に白雲棚引く濱の高岡同關田の濱こゝにして青草の岡に隱ろひし夕日はてれり沖の白帆に波越せば巖に糸掛けて落つる水落ちもあへなくに復た越ゆる波十一日、此日も關田の濱へ行く松蔭に休らひ見れば暑き日は浪の膨れのうれにきらめく此日平潟より南へわたる長濱といふ所の斷崖の上に立ちて蟠る松の隙より見おろせば搖りよる波はなべて白泡枝交はす松が眞下は白波の泡噛む巖に釣る短人十二日、日立村へ行く、田越しに助川の濱の老松が見える松越えて濱の烏の來てあさる青田の畦に萱草赤し十三日、朝來微雨、衣ひきかゝげて出づ、平潟より洞門をくゞれば直ちに關田の濱なり日は見えてそぼふる雨に霧る濱の草に折り行く月見草の花雀等よ何を求むと鹽濱のしほ漉す朶の棚に啼くらむ松蔭の沙にさきつゞくみやこ草にほひさやけきほの明り雨松蔭は熊手の趾もこぼれ葉も皆うすじめりみやこ草さく十四日、磯原の濱を行く青田行く水はながれて磯原の濱晝顔の磯に消入りぬ平潟の入江の松魚船が幾十艘となく泊つて居るので陸へのぼつた水夫共が代るがはる船に向つて怒鳴る、深更になつてもやまぬからす等よ田螺のふたに懲りなくば蟹のはさみに嘴斷ちてやらむ十九日、歸郷の途次辻村にて木欒樹の花散る蔭に引き据ゑし馬が打ち振る汗の鬣余が起臥する一室の檐に合歡の木が一株ある、花の美しいのは蕋である、ちゞれ毛のやうなのが三時頃には餘つ程延び出して葉の眠る頃にはさき切る、それ故賑かなのは夕暮である、蚊帳越しにあさ/\うれし一枝は廂のしたにそよぐ合歡の木柔かく茂り撓める合歡の木の枝に止りて羽を干す燕水掛けて青草燻ゆる蚊やり火のいぶせきさまに萎む合歡の葉赤糸の染分け房を髻華にす合歡の少女は常少女かも爽かに青帷子の袂ゆる合歡の處女の蔭の涼しさ合歡の木は夕粧ひの向かしきに何を面なみしをれて見ゆらむ戯れに禿頭の人におくるつや/\に少なき頭泣かむより糊つけ植ゑよ唐黍の毛をおもしろの髪は唐黍白髪の老い行く時に黒しといふもの唐黍の糊つけ髪に夕立の倚る樹もなくば翳せ肱笠七月廿五日、昨日より「フツカケ」といふ雨來る、降りては倏ちに晴れ、晴れては復た降りきたる暑き日の降り掛け雨は南瓜の花にたまりてこぼれざる程八月八日、立秋南瓜の茂りがなかに抜きいでし莠そよぎて秋立ちぬらし九日、夜はじめてをきく垣に積む莠がなかのこほろぎは粟畑よりか引きても來つらむ十日、用ありていづ目をつけて草に棄てたる芋の葉の埃しめりて露おける朝假裝行列に加はりて予は小原女に扮す、小原女に代りて歌を作る白河の藁屋さびしき菜の花を我が手と伐りし花束ぞこれ菜の花に明け行く空の比枝山は見るにすがしも其山かづら白河のながれに浸でし花束を箕に盛り居ればつぐみ鳴くなりおもしろの春の小雨や花箕笠花はぬるれど我はぬれぬにあさごとに戸の邊に立ちて喚ぶ人を花賣われは女し思ほゆ浄土寺の松の花さびさびたれど石切る村の白河われは雜詠朝靄の多賀の城あとの丘の上の初穗のすゝき雨はれむとす明治四十年蕨君病むと聞きて睦岡の杉の茂山しげけれど冬にし病めば淋しくあるらし冬の日の障子あかるくさゝむ時蒿雀も來鳴けなぐさもるべし君が庭の庭木に植ゑしよそゞめのいやいつくしき丹の頬はや見む命あれば齢はながし網繩の長き命をな憂ひ吾が背左千夫に寄す蒼雲を天のほがらに戴きて大き歌よまば生ける驗あり大丈夫のおもひあがれる心ひらきはす花は空も掩む春の野にもえづる草を白銀の雨を降らして濕ほすは誰ぞ大丈夫は眠れる隙にあらなくに凝り滯る心は持たず春の光到らぬ闇に住みなばかくゞもる心蓋し持つべし大空は高く遙けく限りなくおほろかにして人に知れずけり雲雀の歌春の野に群るゝ神の子、黄金の毛を束ねたる、小さなる箒もて、手に/\立ち掃きしかば、緑しく麥の畑に、黄金の菜種の花は、眞四角に浮きてさき出ぬの読み方
長塚節 「長塚節歌集 中」

...二三日前(にちまへ)彼(かれ)が上(かづさ)から歸(かへ)つた晩(ばん)...   二三日前彼が上總から歸つた晩の読み方
夏目漱石 「門」

...上(かづさ)の大多喜...   上總の大多喜の読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...それは曾(かつ)て支配人の兵衞を殺した空井戸の中に落ちて居たものと...   それは曾て支配人の總兵衞を殺した空井戸の中に落ちて居たものとの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...見えるてのものゝ無智...   見える總てのものゝ無智の読み方
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」

...從而(したがつて)久保田君の小説戲曲の中に現れる人物は、殆どて、今日の文明には何物をも貢獻しない人間ばかりだ...   從而久保田君の小説戲曲の中に現れる人物は、殆ど總て、今日の文明には何物をも貢獻しない人間ばかりだの読み方
水上瀧太郎 「貝殼追放」

...こゝに逍遙子の諸資格を括するときは...   こゝに逍遙子の諸資格を總括するときはの読み方
森鴎外 「柵草紙の山房論文」

...天皇は國權の攬機關であつたのである...   天皇は國權の總攬機關であつたのであるの読み方
山浦貫一 「新憲法の解説」

「總」の読みかた

「總」の書き方・書き順

いろんなフォントで「總」


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