...不※子供らの聲に縺れて...
石川啄木 「鳥影」
...身も世も忘れた態で、顏は男の體から離しともなく二足三足、足は男に縺れる...
石川啄木 「鳥影」
...下駄の音がゾロ/\と縺れる...
石川啄木 「鳥影」
...大小の猫が縺れ狂っているとかしか思われなかった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...魚は仲間同士で抱きあつたり縺れあつたりするやうに水をびちや/\と云はして体を搦ましあつた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...」N―子の舌は心持縺れ気味のやうに思へた...
徳田秋聲 「草いきれ」
...解くことの出来ない縺れをなして...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...何か不吉な縺れが起りはすまいかと...
豊島与志雄 「林檎」
...其頭の上に縺れて居る柳の枝とを見守つた...
長塚節 「菜の花」
...一夏の燃ゆる陽ざしが あるとき ためらいがちに芙蓉の葉うらに縺れていた 燃えていった夏 苦しく美しかった夏 窓の外にあったもの死別れまたたちかえってくるこの美しい陽ざしに今もわたしは自らを芙蓉のようにおもいなすばかり彼は鏡台とか箪笥とか...
原民喜 「遥かな旅」
...長い黒髪は縺れて血糊に塗れていた...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...四人までも事件の渦中で縺れ合うという...
久生十蘭 「悪の花束」
...二人は縺れ合うようにして林の奥の小屋に行き...
久生十蘭 「湖畔」
...あるいは時折「バシュの乗務ヒン」である息子が足を縺れさすか...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...かく縺れ絡んだ物を見ると...
南方熊楠 「十二支考」
...縺れ解けぬ片糸を手渡せば...
南方熊楠 「十二支考」
...幸運なことに我々は縺れ合った都市の一階部分からごく後期に属する一軒の家を見いだした...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...二人相縺れつゝ宿に帰つたはもう十二時の頃でもあつたか...
若山牧水 「木枯紀行」
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