...縱横自在に駛(か)けるんだからね...
石川啄木 「漂泊」
...縱令(たとひ)化物(ばけもの)が出(で)ても...
伊東忠太 「妖怪研究」
...そして、北海道といふところは、僅かにまだ二三日の滯在だが、その間に見聞したところだけを以て見ても、淫逸、放縱、開放的で、計畫をめぐらすにも、放浪をするにも、最も自由な天地らしい...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...この縱列の合計の百位の數字は5であるから...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...利根川の下流、霞ヶ浦の末と相會する處、十六島は今ひとつに成りたれども、水路縱横、烟霞縹渺、白帆相望み、漁歌相答へ、名たゝる三社、屹として水に鼎立す...
大町桂月 「北總の十六島」
...縱横無盡に荒れ狂ふ...
太宰治 「お伽草紙」
...人間としての本性を縱横に發揮することの出來る態度――其處に英雄豪傑の眞面目がある...
田山録弥 「泡鳴氏の『耽溺』」
...侯は意氣軒昂我れ能く政黨の外に超然として議會を操縱するを得可しと信じたるに拘らず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...特に閣下の内閣が彼れの野性を利用して遂に自由黨を操縱し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...今ではいろんな道が縱横についているからというものですから...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...儒家、道家、陰陽家、法家、名家、墨家、縱横家、雜家、農家、小説家の十種であります...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...集まつてゐる學生の生活も極端に放縱に流れがちだつた...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...でも兄もさすがに首を縱に振り兼ねて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...裏木戸の近く、板塀の裾(すそ)にあいてゐる犬潜りの穴は、飼犬や野良犬が往來するために、板の割れ目を押し破つて作つたもので、素より人の手でわざ/\拵(こしら)へたものではありませんが、横七寸、縱一尺ほどで、華奢な身體なら、存分人間も潜れないことはなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...降るほどの縁談にも首を縱に振らないのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...『縱令(よし)私(わたし)の頭(あたま)ばかり拔(ぬ)け出(だ)しても...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...縱令(たとひ)それに改正を加へると云ふにしても...
森鴎外 「假名遣意見」
...此傳、議論敍事錯綜、變化縱横、亦太史公自ら其感憤の意を發するあり、甚だ解し易からず、意、言外に在り、讀者反覆玩味すべし...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
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