...僕は一つの告白を書く度に他人の非難と輕蔑とを豫期して身の縮むことを覺えた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...伸びるのが目的でもなく縮むのが本性でもなく...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...此譯に於てはアポルローンをアポローンに縮む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...698 プローテシラーオスを縮む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...啼き声を立てそうにすると体が縮むようであった...
徳田秋声 「黴」
...お命の縮む御幼君――この大任を果せば...
直木三十五 「南国太平記」
...ゼンマイが極めてわずかばかり縮む...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...紙を展(の)ぶれば紙忽ち縮む...
夏目漱石 「人生」
...肺の縮むほど絞(しぼ)り出すと...
夏目漱石 「二百十日」
...一方は我儘(わがまま)勝手の振舞(ふるまい)あれば一方は卑屈に縮むようでは政治の上にデモクラシーを主張してもこれ単に主張に終りて実益が甚だ少なかろう...
新渡戸稲造 「平民道」
...私は身體が縮むほど極りの惡い思ひをします...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一と月に九十年も壽命が縮むわけですね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...亀の首が縮む...
林芙美子 「新版 放浪記」
...やはり五十近かった氏に、口の開き方が悪いと云って張扇を突込んだり、「首が縮む、シャンとせよ」と云って張扇で鼻の下からハネ上げて鼻血を出させたりしたという話である...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...肩身の縮む気がするのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...いまから身も縮む思いがされます...
吉川英治 「新・水滸伝」
...身の縮むほど畏れ多い』呟(つぶや)いている足もとへ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...気の縮むように告げるのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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