...こう縮み上ってしまったよ」一寸法師はある時...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...人の気配に驚いて逃げ廻る鼠の音にも私は縮み上りました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...ナオミは桃色の縮みのガウンに着換えてしまうと...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...寒さに縮み上りながら韃靼(ダッタン)人が呟(つぶや)いた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...もし乃(すなわ)ち関を封じ国を鎖(とざ)し、坐して以て敵を待たば、勢屈し力縮み、亡びずんば何をか待たん」と...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...雨降れば泥濘の帝都益(ますます)其の特徴を発揮し自動車の泥よけ乾く間もなく待てども来らず来れども乗れぬ電車を見送って四辻の風に睾丸も縮み上る冬は正に来れり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...主人の幸七の縮み上がった顔を見やります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...薄汚れたチョッキや太くて縮み上がったモスリンの胸飾りも...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...身体中の筋肉と神経が縮みあがった...
久生十蘭 「白雪姫」
...縮みあがるような凄味(すごみ)のある声でどなりつけた...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...びッくりしていた善吉は縮み上ッた...
広津柳浪 「今戸心中」
...体中(からだじゅう)が縮み上(あが)るような心持がするのはどうしたものだ...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...法のために世に住する摩訶迦葉とはこの人これなりと呵(か)するので一同睾丸縮み上って恐れ入る...
南方熊楠 「十二支考」
...つまりはただ国々の単語の内容の伸び縮みであった...
柳田国男 「海上の道」
...けれども青眼先生は王の勢(いきおい)が烈しくなればなる程縮み上って...
夢野久作 「白髪小僧」
...駈け出しの不良なぞはそれと知ったら縮み上る...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...思いもかけない過去の私が、ツイ鼻の先に隠れていはしまいかという、世にも気味の悪い想像を、心の奥深くおののかせ、縮みこませつつ、今一度オズオズと部屋の中を見まわしたのであった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...寿命が縮みやアしないよ」と...
吉川英治 「大岡越前」
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