...もっと恐縮して然るべき筈である...
芥川龍之介 「田端日記」
...自分にあてがわれたきらびやかな縮緬(ちりめん)の座ぶとんを移して...
有島武郎 「或る女」
...白縮はうち見たる所はおりやすきやうなれば...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...水といつしよに酒がおいてあるには恐縮した...
種田山頭火 「行乞記」
...縮緬(ちりめん)のすらりとした膝(ひざ)のあたりから...
田山花袋 「少女病」
...反対に生産的用役から成る生産費が生産物の販売価格を超えるときは生産を縮小する...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...時代が或る意味で伸縮自在である所以である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...無帽で、縮れた長髪、眼鏡の奥から、更に奥深い眼が光っていました...
豊島与志雄 「旅だち」
...はなはだ恐縮の体(てい)である...
夏目漱石 「草枕」
...この怪物の力で距離が縮(ちぢ)まる、時間が縮まる、手数が省(はぶ)ける、すべて義務的の労力が最少低額に切りつめられた上にまた切りつめられてどこまで押して行くか分らないうちに、彼の反対の活力消耗と名づけておいた道楽根性(こんじょう)の方もまた自由わがままのできる限りを尽して、これまた瞬時の絶間なく天然自然と発達しつつとめどもなく前進するのである...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...坂井(さかゐ)がちやんと來(き)てゐたので恐縮(きようしゆく)した...
夏目漱石 「門」
...毬栗頭(いがぐりあたま)のつんつるてんの乱暴者が恐縮しているところは何となく不調和なものだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...八五郎はフト立ち縮みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それでもまだ寒いやうに縮こまつて火の方によつてゐた――彼とロチスター氏とを比較してみた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...筆を擱(お)いたあと私は恐れ縮こまっています...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...「畏縮去年今日栄...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...紫色の縮緬(ちりめん)のお高祖頭巾(こそずきん)を冠(かぶ)った母につれられて...
横光利一 「洋灯」
...勘弁してくれ」「どういたしまして」愚痴をならべた連中がみな恐縮しながら...
吉川英治 「江戸三国志」
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