...縫目がほどけてしまったので、リペアに出した...
...裁縫の時には、きれいな縫目が大切だ...
...この布地は細かい縫目の入った柄がかわいい...
...縫目がまっすぐになるように、針の動かし方に気をつけて縫った...
...縫目をしっかり引っ張ると、縫い合わせた部分がキレイに整う...
...着物の縫目にかくれてゐるなどと云ふ...
芥川龍之介 「虱」
...このあいだ中ブリヂットは着物をしらべて縫目をひっぱって見たりポケットの裏を見たりしていたが...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「カスリイン・ニ・フウリハン(一幕)」
...私のシヤツや襦袢の縫目へ胡麻をふり撒いたやうにしらみがたかつた時など...
太宰治 「思ひ出」
...然(しか)しながら数日の後に其の接眼の縫目が化膿(かのう)した為めに――恐らく手術の時に消毒が不完全だったのだろうと云う説が多数を占めている――彼女は再び盲目になって了(しま)ったそうである...
太宰治 「女人訓戒」
...直ぐ管と管の縫目からチロチロ水の漏れているのが見つかった...
田中英光 「箱根の山」
...この縫目はこのやうにしつかりとしてゐるのに……さう思ふと...
田山花袋 「道綱の母」
...縫目(ぬいめ)あるいはボタンのつけ方健固(けんご)ならず...
永井荷風 「洋服論」
...けれども一は縫目を隠すため...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...クッションというクッションの縫目をほぐして...
野村胡堂 「九つの鍵」
...縫目をほぐすようにして見ても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...蒲団の縫目を数へてみたり...
林芙美子 「浮雲」
...母のかたみのダイヤの指輪をズボンの裾の縫目に...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...膝のところの縫目が何時の間にか綻びて...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...」私は正しい縫目をしづかに見た...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...縫目くらい出ていてもたいして差し支えはないと思うのだがどうも妻などは承認してくれないのである...
森於菟 「放心教授」
...縫目(ぬいめ)が弾(はじ)けて綻(ほころ)びていたなどと言い伝えた...
柳田国男 「山の人生」
...彼奴(きゃつ)がどこかに隠して持って来ているに違いないのじゃが……」「昏睡させておいて鞄(かばん)は勿論彼奴(きゃつ)の旅行服の縫目から...
夢野久作 「人間レコード」
...それは縫目もなければ袖もない...
吉川英治 「江戸三国志」
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