...黒と赤とで縫取りをした布をかけた上へ...
鈴木三重吉 「桑の実」
...そこへこなひだ内から縫取りをなすつた麻の地の机かけがかかつて...
鈴木三重吉 「桑の実」
...こなひだ内の縫取の...
鈴木三重吉 「桑の実」
...この鬱金香(うっこんこう)の花はわたしが縫取(ぬいとり)をして...
ストリンドベルヒ August Strindberg 森鴎外訳 「一人舞台」
...京極の夜の巷を歩いてもわたしは銀座通りで見るやうな染色のけば/\しい飛模樣の羽織や縫取の帶を目にしなかつた...
永井荷風 「十年振」
...投捨てられた襤褸(らんる)の片(きれ)にも美しい縫取りの残りを発見して喜ぶのだ...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...柳の間で縫取りをしている...
中里介山 「大菩薩峠」
...あわただしく縫取りを押片づけて心構えをしていましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の部屋へ縫取りを取りに行きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...何か縫取物をとりに行ったはずのお雪ちゃんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...縫取りの針を運ぶように見せながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...東洋風に縫取(ぬいとり)の施してある衝立(ついたて)などが下されました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...すりきれた縫取りの跡が褥(クッション)の上に殘つてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「だが薄絹(うすぎぬ)の中に縫取の他に何かあつたの? そんな悲しさうな顏をしてるとは...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...夜目にもあざやかな白地にトラムペツト・フラワー(のうぜんかづら)の縫取りを施した白孔雀のやうなアルジエリア・マンに包まれて...
牧野信一 「ゾイラス」
...小人は長持の中から縫取(ぬいとり)のしてある胸着(むなぎ)を取りだして...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...綴錦か何かの地に面(めん)を二つ三つ縫取りしたもので...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...わざわざ肩と裾の部分を縫取(ぬいと)りして丈夫にしたのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
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