...彼の頭の中を縦横無尽に駈けまわっていた...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...従ってわれわれのだいじな五体も不断にこの弾丸のために縦横無尽に射通されつつあるのは事実で...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...草むらを縦横無尽に走り抜け...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...日本の画家にして北斎の如くその筆勢の赴(おもむ)く処、縦横無尽に花鳥、山水、人物、神仙、婦女、あらゆる画題を描き尽せしもの古来その例なし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...縦横無尽に突き立てるつもりか知らん...
中里介山 「大菩薩峠」
...縦横無尽にそれを斬り散らす騒ぎになったから...
中里介山 「大菩薩峠」
...縦横無尽に踊り抜き...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今まで法律家の金科玉条と仰がれたブラックストーンの学説を縦横無尽に駁撃し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...死もの狂ひの大格闘を演じつゝある惨状を! 蜘蛛は細毛の豊かな八本の脚を縦横無尽に伸び縮め...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...縦横無尽に口のなかで暴れてゐるやうです...
牧野信一 「美智子と歯痛」
...砂地を縦横無尽に駆け廻つてゐた...
牧野信一 「籔のほとり」
...顧みればいままでたいていの身にふりかかる災難の火の粉を常に真心(まごころ)の纏(まとい)もて縦横無尽に振りしだいては...
正岡容 「小説 圓朝」
...純白な頭を縦横無尽にいたみつけられて...
正宗白鳥 「幼少の思ひ出」
...この通りいつも心に思うことは縦横無尽にいってのけ・物事を大胆に判断する・傍若無人な自由をとってゆずらない・このわたしが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...従来外国著作物を縦横無尽に利用していた楽壇人にとっては...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...その中を縦横無尽に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...縦横無尽に暴れて来た...
吉川英治 「剣難女難」
...そして、直接、敵兵に触れ、悍馬の脚(あし)もとに蹴ちらしながら、長柄の刃が血で鈍(なま)るほど、縦横無尽に、薙(な)いで行った...
吉川英治 「平の将門」
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