...縦横無尽に蔓(はびこ)り乱れて...
泉鏡花 「薄紅梅」
...彼の頭の中を縦横無尽に駈けまわっていた...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...癩を諒解して貰いたい心願に燃えて」小川さんは土佐の山奥や瀬戸の小島を心身を消耗させながら縦横無尽に歩き廻る...
高野六郎 「小島の春」
...縦横無尽に荒れ狂ふ...
太宰治 「お伽草紙」
...襟髪取って引き倒して縦横無尽に身体を踏ん付けてくれたならば...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...従ってわれわれのだいじな五体も不断にこの弾丸のために縦横無尽に射通されつつあるのは事実で...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...縦横無尽に異様の人間と動物とを描き...
中里介山 「大菩薩峠」
...薄い透明な羽根を縦横無尽に振う...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...自転車の群が縦横無尽に飛びまわる...
火野葦平 「花と龍」
...その中を縦横無尽に駈け廻るのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...死もの狂ひの大格闘を演じつゝある惨状を! 蜘蛛は細毛の豊かな八本の脚を縦横無尽に伸び縮め...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...砂地を縦横無尽に駆け廻つてゐた...
牧野信一 「籔のほとり」
...純白な頭を縦横無尽にいたみつけられて...
正宗白鳥 「幼少の思ひ出」
...この通りいつも心に思うことは縦横無尽にいってのけ・物事を大胆に判断する・傍若無人な自由をとってゆずらない・このわたしが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...縦横無尽に活躍を始めた...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...大月玄蕃の切尖(きっさき)に立ちむかって目覚しいほど縦横無尽に斬り立てて行った...
吉川英治 「剣難女難」
...縦横無尽に火をつけろ...
吉川英治 「三国志」
...縦横無尽に張りまわされている薄暗い楽屋の隅で...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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