...そして縦令(たとえ)千歳の後に至るとも...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...縦令(たとい)道徳がそれを自己耽溺(たんでき)と罵(ののし)らば罵れ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...お前が縦令(たとい)凡てを施し与えようとも永遠の生命を失っていたらそれが何になる...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...縦令(たとい)外面的な生活が複雑になろうとも...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...縦令智的生活は、長い間かかった、多くの人の経験の集成から成り立つものだとはいえ、その個性に働く作用はいつでも外部からであって、しかも部分的である...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...縦令男女交際にいかなる制限を加うるとも...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...われ縦令(たとひ)王者にえらばるるとも格別不思議に思はざるべし...
伊東静雄 「詩集夏花」
...縦令当年に限御初地入不被遊候而は神之御祟共有之抔と之御占方に而も右通時節柄相応不仕段は眼前に候間...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...縦令(たと)ひわれ老いたりとて...
巌谷小波 「こがね丸」
...縦令(たとひ)石橋(いしばし)を叩(たゝ)いて理窟(りくつ)を拈(ひね)る頑固(ぐわんこ)党(とう)が言(こと)の如く...
三文字屋金平 「為文学者経」
...何一つ欧羅巴に遅れを取らないものはない日本の文化事業の中でただ一つ露西亜の文学の紹介に率先(縦令(たとい)その後を続けるものが暫らくなかったにしろ)したというは二葉亭あったがためであった...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...出来る位ならば彼の小説だつて、多少は小説らしい巧さが出る筈だつた、縦令「彼奴」が、如何(どん)なに馬鹿であらうと、無智であらうと、法螺吹きであらうと、取得のない酔払ひであらうと、多くの愚と悪の同意語で形容すべき人間であらうとも――...
牧野信一 「鏡地獄」
...」「縦令、阿母にどんな落度があらうとも――だぜ...
牧野信一 「鏡地獄」
...一寸でも擽られるやうな思ひに打たれると縦令(たとへ)厭々ながらであらうとも...
牧野信一 「環魚洞風景」
...縦令それが如何程徒らなものであらうとも...
牧野信一 「砂浜」
...縦令(たとい)後者なりとも文法学者をして言はしめば文法に違ひたりとせん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...縦令(たとひ)茶山が朴斎を傲慢なりとなしたとしても...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...縦令(たとい)二親(ふたおや)は寛仮するにしても...
森鴎外 「魚玄機」
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