...そんなことでは縦令(たとい)お前がどれ程齷齪(あくせく)して進んで行こうとも...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...彼の表面的な目的は縦令(たとい)一個の紙箱を造ることにありとするも...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...縦令(たとえ)君に損を掛けられても恨はないとまで云うた...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...縦令為差定神事に而も...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...縦令(たとい)名を知っていても芸術的価値を認むるものが更にいよいよ少ないのだから...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...)然しながら縦令(たとひ)俗物(ぞくぶつ)に渇仰(かつがう)せらるといへども路傍(みちばた)の道祖神(だうろくじん)の如く渇仰(かつがう)せらるにあらす...
三文字屋金平 「為文学者経」
...劇作家または小説家としては縦令(たとい)第二流を下らないでも第一流の巨匠でなかった事を肯(あえ)て直言する...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...縦令(たとへ)ネワ河水にして...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...帰来縦令居非レ易...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...縦令一言半句でも...
牧野信一 「S・I生へ」
...」「縦令、阿母にどんな落度があらうとも――だぜ...
牧野信一 「鏡地獄」
...主観的の歌は縦令(たとい)感情を述べたる者なりとも...
正岡子規 「あきまろに答ふ」
...縦令(たとい)後者なりとも文法学者をして言はしめば文法に違ひたりとせん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...縦令(たとい)個人の署名はしてあっても...
森鴎外 「あそび」
...縦令(たとひ)親父の名を汚す役に立ずと云はれても...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...縦令得罪于地下...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...縦令(たとい)諸侯が家族を引き上げたからといって...
森鴎外 「渋江抽斎」
...縦令情交は深くなりぬとも...
森鴎外 「舞姫」
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