例文・使い方一覧でみる「縡」の意味

...旦那様が縡切（ことき）れておいでだ」扉を内側から開けて... 旦那様が縡切れておいでだ」扉を内側から開けての読み方
海野十三「什器破壊業事件」

...そのまま縡（ことき）れて... そのまま縡れての読み方
江戸川乱歩「悪魔の紋章」

...ピストルの丸（たま）は前額に深く這入っていたがまだ縡（こと）切れてはいなかった... ピストルの丸は前額に深く這入っていたがまだ縡切れてはいなかったの読み方
高浜虚子「子規居士と余」

...縡切（ことき）れる數時間前お金や子供は寢臺を圍繞して暖い涙を灑ぎ掛けた... 縡切れる數時間前お金や子供は寢臺を圍繞して暖い涙を灑ぎ掛けたの読み方
高濱虚子「續俳諧師」

...はや縡切（ことき）れていた... はや縡切れていたの読み方
モーリス・ルヴェル　Maurice Level 田中早苗訳「自責」

...被害者が完全に縡切（ことき）れたか... 被害者が完全に縡切れたかの読み方
モーリス・ルヴェル　Maurice Level 田中早苗訳「ペルゴレーズ街の殺人事件」

...やがて眠るが如く縡切（ことき）れてしまいました... やがて眠るが如く縡切れてしまいましたの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...もう縡切（ことき）れている人だ... もう縡切れている人だの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...縡切（ことき）れております... 縡切れておりますの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...縡切（ことき）れてをります... 縡切れてをりますの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...床から拔け出し加減に血潮の中に縡切（ことき）れ... 床から拔け出し加減に血潮の中に縡切れの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...床から抜け出し加減に血潮の中に縡切（ことき）れ... 床から抜け出し加減に血潮の中に縡切れの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...紅（あけ）に染んで縡切（ことき）れた姿を見ると... 紅に染んで縡切れた姿を見るとの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...首に細引を卷いて縡（ことき）れて居たと言ふぢやありませんか」「時刻は？」「子刻（こゝのつ）（十二時）の鐘が鳴つたばかり... 首に細引を卷いて縡れて居たと言ふぢやありませんか」「時刻は？」「子刻の鐘が鳴つたばかりの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...力つきてまた蒲団のところまで戻ってきてここで縡（ことき）れたのらしい... 力つきてまた蒲団のところまで戻ってきてここで縡れたのらしいの読み方
久生十蘭「顎十郎捕物帳」

...それで縡（ことぎ）れてしまった... それで縡れてしまったの読み方
久生十蘭「平賀源内捕物帳」

...もう縡切（ことき）れて仕舞（しまっ）た跡... もう縡切れて仕舞た跡の読み方
福澤諭吉「福翁自伝」

...寝室にはＡ老人が冷たくなって既に縡切（ことき）れていた... 寝室にはＡ老人が冷たくなって既に縡切れていたの読み方
松本泰「緑衣の女」

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