...それから急に苦々しい御調子で、「その内には罪人の女房が一人、縛めた儘、乘せてある...
芥川龍之介 「地獄變」
...あまつさへその身は僅少(わずか)の罪に縛められて邪見の杖(しもと)を受(うく)る悲しさ...
巌谷小波 「こがね丸」
...紐がギュッと頭を縛めつけた...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...民衆の人気に縛められたれば...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...なんとかして縛めを解く機會を見つけたものと見える...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...手塚さんの汗ばんだような生温い掌を感じて身体の縛めが解けた...
豊島与志雄 「小さき花にも」
...「これが卑怯でないと言うのか」自分の縛め...
野村胡堂 「江戸の火術」
...縛めを解いてくれて...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...鉄の鎖で固く縛められた魔法使(コルドゥーン)が幽閉されてゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...「お前はわしが手足を縛められてをると思ふのか? うんにや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...私は縛めを解かれて仰向けに横たわっているのを感じた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...ぱらりと縛めを切って落す)さ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...互ひに縛められた綱を噛み切ると...
牧野信一 「船の中の鼠」
...屡々悪漢のためがんぢがらめに縛められ危機一髪と云ふところへ...
正岡容 「大正東京錦絵」
...それは私が自分の心を縛めたからではあるけれど...
水野仙子 「道」
...男と女との人形が固く両方から縛められ...
室生犀星 「幻影の都市」
...他国へ連れて行かれるところでございました」「そうか」蝙也は手早く女の縛めを解放つや...
山本周五郎 「松林蝙也」
...黒衣の女の縛めを切り解(ほど)いて...
吉川英治 「大岡越前」
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