...魂の翼を束縛する骨肉の愛と――俺は此矛盾をどうすればいゝのだらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...そしてまた私を縛するに最もたしかなものだと信じてゐた道徳や習俗を見事ふみにじりました...
伊藤野枝 「従妹に」
...人間の活動を束縛するような科学器械を作ることを好む者ではない...
海野十三 「深夜の市長」
...自分の翼を束縛する此(こ)の空気が無かったならば...
太宰治 「鬱屈禍」
...労働者の自由を束縛するというもんだ”という風に...
徳永直 「白い道」
...身体を緊縛することは...
豊島与志雄 「鴨猟」
...その理想は外部より魂を束縛する何かではなく...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...ひとりの男を放免するの罪とそれを捕縛するの罪との二つの罪の間に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今後の生活を束縛するだらうよ...
中原中也 「不可入性」
...心を束縛する事の出来ない形式は...
夏目漱石 「それから」
...ここまで人間の意志を束縛する法律は日本以外どこにもない...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...私塾中は起居自由にして一物の身を束縛するなく...
福沢諭吉 「学校の説」
...公を以て私を束縛するものというべし...
福沢諭吉 「教育の事」
...餘り彼女を束縛するのは...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...神明祭礼の場は紋三郎が典蔵を縛する処なり...
三木竹二 「明治座評」
...――――――――――――――――――――趙は修法の時に規律を以て束縛するばかりで...
森鴎外 「魚玄機」
...誰(たれ)も待てといって束縛するもののないのが...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...あなたを捕縛することも出来たんですもの...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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