...魂の翼を束縛する骨肉の愛と――俺は此矛盾をどうすればいゝのだらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...木部はややもすると高圧的に葉子の自由を束縛するような態度を取るようになった...
有島武郎 「或る女」
...自己の強大なる勢力を以て強いて束縛する事が乱階を成すものであるから...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...旧慣を墨守して本人の意思を束縛する時は...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...それを捕縛するといふ事は出来ず...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...自己のいつたことしたこと思つたことなどが自己自身に制約を加へ自己を束縛するが...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...昔パルティア人が馬のいななくを防ぐためにそのしっぽをしっかりと緊縛するという方法をとった...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...労働者の自由を束縛するというもんだ”という風に...
徳永直 「白い道」
...決して他人の言論の自由や行動を抑圧束縛することには興味を有たぬ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...その理想は外部より魂を束縛する何かではなく...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...そうむやみに自由を束縛するようなことはせんよ...
永井荷風 「ひかげの花」
...それはかえってわれわれの行動を束縛する邪魔物とさえなるであろう...
野呂栄太郎 「名人上手に聴く」
...おれらは逃走するどうせやけくその監獄やぶりだ規則はおれらを捕縛するだらうおれらは正直な無頼漢で神樣だつて信じはしない...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...セワード氏は早速ジェンキンスを捕縛する...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...知りてことさらに束縛するの権道なかるべからず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...その不慣(ふなれ)なる衣冠をもって束縛するよりも...
福沢諭吉 「学問の独立」
...彼女等を監視し束縛する暇を持つてゐる者は誰もゐなかつたのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...――――――――――――――――――――趙は修法の時に規律を以て束縛するばかりで...
森鴎外 「魚玄機」
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