...お春の話を聞いただけで縒りが戻ったものと極めてしまうのも早計だけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...自分から縒りが戻ったことを白状するのは極まりが悪いのではなかろうか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...縒りが戻ってくれた事は何にしても結構である...
谷崎潤一郎 「細雪」
...新たに*縒りし弦斷ちぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...又よく縒りし繩を取り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...こう縒り合わせると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...縄の縒りが戻ってキリキリと三人の身体は宙に廻ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「逢はずば何を」(片糸をこなたかなたに縒りかけて合はずば何を玉の緒にせん)と薫は歎かれるのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...5310筋筋善く揃ひ、滑(すべ)り好かれと、賢(さか)しき指(および)もて、われ縒りぬ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...寿女は糸を縒り合わせることが器用だったから...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...一方を口に啣え一方を縒りながら合せていく機敏な動作は...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...中腰になって上背をよじるようにして手早く縒り合わせていく...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...柿の芽も縒りをほごした膨らみ柔く...
横光利一 「旅愁」
...パリでの二人の生活の縒りを戻そうと...
横光利一 「旅愁」
...青柳の糸縒りかくる春しもぞ乱れて花のほころびにける (春上...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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