例文・使い方一覧でみる「縅」の意味

...親達は緋縅（ひおどし）の鎧（よろい）でも着たように汝（うぬ）が肩身をひけらかすんだね... 親達は緋縅の鎧でも着たように汝が肩身をひけらかすんだねの読み方
泉鏡花「婦系図」

...出会ったのは緋縅の武者で... 出会ったのは緋縅の武者での読み方
泉鏡花「怨霊借用」

...やがて士卒三人おそるおそるお庭の片隅にまかり出まして、そのうちの一人が少し進み出て、赤皮縅の鎧、葦毛の馬の武者一騎あざやかに先登かけて居られました、と申し述べ、たちまち義村さまは平伏なされ、忠綱さまは得々としてあたりを見廻しました... やがて士卒三人おそるおそるお庭の片隅にまかり出まして、そのうちの一人が少し進み出て、赤皮縅の鎧、葦毛の馬の武者一騎あざやかに先登かけて居られました、と申し述べ、たちまち義村さまは平伏なされ、忠綱さまは得々としてあたりを見廻しましたの読み方
太宰治「右大臣実朝」

...小桜縅（おどし）の鎧（よろい）に身をかためている様なつもりになって... 小桜縅の鎧に身をかためている様なつもりになっての読み方
太宰治「花燭」

...それから緋縅蝶（ひおどしちょう）... それから緋縅蝶の読み方
田山花袋「田舎教師」

...革なども武具の縅（おど）しにも致すべきものを木履（ぼくり）の鼻緒（はなお）に致し... 革なども武具の縅しにも致すべきものを木履の鼻緒に致しの読み方
徳富蘇峰「吉田松陰」

...コケ縅（おどし）の鎧（よろい）を着て軍（いくさ）をする奴でなければ... コケ縅の鎧を着て軍をする奴でなければの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...――緋縅（ひおどし）の大鎧（おおよろい）を衣（き）て... ――緋縅の大鎧を衣ての読み方
山本周五郎「似而非物語」

...黒糸縅（くろいとおど）しのうえに... 黒糸縅しのうえにの読み方
吉川英治「上杉謙信」

...もえ黄（ぎ）縅（おどし）... もえ黄縅の読み方
吉川英治「神州天馬侠」

...秀吉の碁石縅（ごいしおどし）の姿がそこへあらわれた... 秀吉の碁石縅の姿がそこへあらわれたの読み方
吉川英治「神州天馬侠」

...小貫（こざね）から縅（おどし）まで新しいので... 小貫から縅まで新しいのでの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...黒縅（くろおど）しに黒鉄（くろがね）の鉢兜（はちかぶと）を眉（ま）ぶかにかぶった偉丈夫を見た... 黒縅しに黒鉄の鉢兜を眉ぶかにかぶった偉丈夫を見たの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...それを浅黄色の木綿糸で縅（おど）したのを着ていた... それを浅黄色の木綿糸で縅したのを着ていたの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...縅（おど）しの糸は総萌黄（そうもえぎ）であった... 縅しの糸は総萌黄であったの読み方
吉川英治「新書太閤記」