...今のアイヌ語で狩猟或いは漁撈に於ける部落世襲の縄張りを意味する...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...そして単に野生の木の実を拾うような「観測」の縄張りを破って...
寺田寅彦 「言語と道具」
...その辺を縄張り中にしている無頼漢は...
永井荷風 「申訳」
...八幡社前の広い場所に縄張りをしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...最初は何の目的の縄張りであるかを知りませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...その縄張りと面触(かおぶ)れが大抵きまったものであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...関東の平野を縄張りにしていたのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...あちらの縄張りの中で鶏を盗(と)ったとか...
中里介山 「大菩薩峠」
...両国を縄張りにしている寅吉というのが引取りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...党利党略、嫉(ねた)みあい、縄張り争い、愚劣な罵詈讒謗(ばりざんぼう)、低級な弥次、わざとの喧嘩、議事規則の無視、あげくの三八にゃ、ゴロツキでもやらんげな、気違いじみた取っ組みあい、乱闘騒ぎ――さぞかし、吉田磯吉親分の働きどころが、多かったろうや」「若松市会だけでも、今度は、民政党の天下にならんようにせんといかんなあ」金五郎が、決意のほどを示す語調で、いった...
火野葦平 「花と龍」
...この蒸溜人(こして)は納屋の猫の縄張りを侵して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ちょっと縄張りから外れていますが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...縄張りの顔立てなぞに到るまで...
夢野久作 「近世快人伝」
...あそこの工女は何というゴロツキの縄張りで...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...縄張り荒しか」「そうじゃねえ...
吉川英治 「剣難女難」
...まず掲陽鎮(けいようちん)の峠の上と下を縄張りに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...縄張りウチとあって一行に加わり...
吉川英治 「随筆 新平家」
...いわゆる縄張りと称して渡世している羽村(はむら)の留(とめ)に...
吉川英治 「野槌の百」
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