...しかしこういう明白な縄張りを守ることを忘れて超自然的な解説を敢てした人も少なくない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...夕刊売り場の縄張りを持つ「深夜の市長」一味の者のために...
海野十三 「深夜の市長」
...利根川(とねがわ)を股に掛けての縄張りで...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...うちの縄張りを荒しにかかった」「うちの……? 砂馬の大将は上海で阿片窟(アヘンくつ)をやってるのか」「阿片屋は阿片屋だがな」そう言う丸万は上海でさぞかし豪遊な支那料理を鱈腹(たらふく)食っていると見え...
高見順 「いやな感じ」
...唐代からの二王や顔真卿の縄張りをそう遠くは離れていない...
高村光太郎 「黄山谷について」
...十 山の神の遙拝及び狩の縄張り以上述べてきたように...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...今のアイヌ語で狩猟或いは漁撈に於ける部落世襲の縄張りを意味する...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...その縄張りの中を隈なく捜しても「神」は居ない...
寺田寅彦 「文学の中の科学的要素」
...われわれの現在の生活において、おたがいに協力しなければならず、そうしなければ、はっきり損害が起るということがわかっているにもかかわらず、過去の面子だとか、縄張り根性とか、封建的な抜け駈けの根性によって、どうしても協力ができないということが起ってくるのである...
中井正一 「美学入門」
...このへん――八五郎の縄張り内には居そうもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ここは俺の縄張りだよって...
林芙美子 「お父さん」
...おれたちの縄張りの若松に...
火野葦平 「花と龍」
...ちょっと縄張りから外れていますが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...そこだけ縄張りのしてある中に...
横光利一 「夜の靴」
...氷川の縄張り近く...
吉川英治 「剣難女難」
...界隈(かいわい)の縄張りとを締めくくることになりました...
吉川英治 「新・水滸伝」
...盛り場一帯の縄張りを...
吉川英治 「新・水滸伝」
...南アメリカの北岸ダリエン湾以東の地をおのれの縄張りとした...
和辻哲郎 「鎖国」
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