...茶店の縁端(えんばた)には...
薄田泣菫 「茶話」
...急いで座布団(ざぶとん)を持って来てそこの縁端(えんはな)に席を設けた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...縁端(えんばた)にずらり並んだ数十の裸形(らぎょう)は...
徳永直 「眼」
...縁端で杯を交わしました...
豊島与志雄 「土地に還る」
...竜之助は縁端(えんばな)へ出て...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほの白く浮かんでゐる縁端に出た...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...青年は縁端(えんはな)に近いところに畏(かしこま)ってすわった...
久生十蘭 「あなたも私も」
...道益は鉄砲を杖にして縁端に立ち...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...太田夫人は両足を踏みひらいて縁端に掛けると...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...ついと立つて縁端へ出た...
平出修 「計画」
...ついと立つて縁端へ出た...
平出修 「計畫」
...球は枠を外れて縁端へ転げ出た...
牧野信一 「淡雪」
...縁端に腰を掛けた...
牧野信一 「池のまはり」
...終日縁端の籐椅子に蹲つて...
牧野信一 「武者窓日記」
...ともかく縁端に花筵の夏坐蒲団を出して怪訝そうに応待しはじめた瀧子に...
「鏡の中の月」
...しーんとした夜の縁端で鏡の中に迫って鮮やかな自分の生きている一人の顔と遠景をなしている月や森を凝っと見ていると...
「鏡の中の月」
...崖の縁端(ふち)を散歩しているうちに突然に強い力で突落された...
夢野久作 「書けない探偵小説」
...後の縁端(えんばた)の左右の部屋にも...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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