...尾を捲いて縁の下へはいってしまった...
芥川竜之介 「歯車」
...この人は縁の下の五味(ごみ)まで知つて居ります...
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...縁の下のちから持ちだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その下には仕切りがなくて全体の縁の下と共通になっていることを確めたのです...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...天井から縁の下まで...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...その縁の下の石を指差して...
太宰治 「新釈諸国噺」
...縁の下に寝床を作ってやったし...
太宰治 「畜犬談」
...落葉は庇の上にも縁の下にも一面に散りつもっていた...
永井荷風 「写況雑記」
...がんりきは縁の下へ逃げ込んでしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...概(おおむ)ねこうした縁の下の住民の手内職である...
中島敦 「環礁」
...縁の下から天井裏...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物売りなどが見つけて縁の下から持って行ったのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...銭形の」先刻(さっき)さんざん縁の下を覗(のぞ)いて歩いた留吉は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...母屋(おもや)の縁の下や...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...だが、おそろしく幼時は臆病だったので、蔵へは独りでものも取りにゆけないし、我が家でありながら、ぼんぼりをつけなければ、厠へもゆかないというふうであったから、十一やそこらで、床の高い、石でかこった、土蔵の縁の下に、梯子をとりあげられ、薦(むしろ)一枚の上におかれることは、上の格子から光のくるのを遮ぎられてしまうと、冷汗を流して、こおろぎに脅えたり、夏であると風窓が明いていると、そこへ顔を押しつけていたものだった...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...縁の下からニヨロリと裸が出て...
長谷川時雨 「住居」
...とうとう縁の下に吹き込んでしまう...
森鴎外 「独身」
...縁の下にうずくまっている...
柳宗悦 「雲石紀行」
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