...庭から縁の下へもぐりこめば...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...縁の下の鼠みたいな小きたない根性なんだ――この私を嚇かそうと企らんだな――子供ばかりいびりやがって――この下種男め――卑劣漢...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...「縁の下にいやがる...
中里介山 「大菩薩峠」
...有無(うむ)を言わさず縁の下へ引き下ろしてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...縁の下のところと...
中里介山 「大菩薩峠」
...単に自分が縁の下へ寝ていたという理由だけで...
中里介山 「大菩薩峠」
...概ね斯うした縁の下の住民の手内職である...
中島敦 「環礁」
......
中原中也 「山羊の歌」
...天窓(そらまど)、縁の下、掃除口、引窓、そんなところだ」「入口は出口じゃありませんか、親分、人間が出られるところなら、入れるはずで」「理屈を言うな、――外からは入れなくたって、内からなら出られる場所があるだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わざわざ外から廻って自分の雪駄を縁の下に突っ込んだり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...縁の下も下水の中も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...離屋の縁の下を覗いて見ましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...縁の下からそとへ出ることが出來ました...
林芙美子 「狐物語」
...彼はそつと箱の中へ入れて元の通りに縁の下へ収つた...
牧野信一 「池のまはり」
...今小ぶりの間にお風呂たきつけに出たら珍しいものを縁の下で見つけました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この縁の下には自分のほかにも...
吉川英治 「江戸三国志」
...縁の下、廊下、隣の書院など、その仄(ほの)かな灯影のゆれている一室の他は、すべて暗かった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「どこへ失(う)せやがったか」縁の下をのぞいたり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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