例文・使い方一覧でみる「縁のもの」の意味

...妻は校長の遠縁のもので... 妻は校長の遠縁のものでの読み方
芥川龍之介「疑惑」

...それから鈴岡さんの遠縁のものだとかいう五十すぎのお婆（ばあ）さん... それから鈴岡さんの遠縁のものだとかいう五十すぎのお婆さんの読み方
太宰治「正義と微笑」

...そう云っても縁のものだから... そう云っても縁のものだからの読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...縁のものだから分らないけれども... 縁のものだから分らないけれどもの読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...血縁のものや地下の人々やに迷惑をかけないで... 血縁のものや地下の人々やに迷惑をかけないでの読み方
種田山頭火「行乞記」

...何だか血縁のものに接してゐるやうな気がする（私としては今のところ...
種田山頭火「行乞記」

...かうしてゐると、ともすれば漠然として人生を考へる、そしてそれが自分の過去にふりかへつてくると、すべてが過ぎてしまつた、みんな死んでしまつた、何もかも空の空だ、といつたやうな断見に堕在する、そしてまた、血縁のものや、友人や、いろ／＼の物事の離合成敗などを考へて、ついほろりとする、今更、どんなに考へたつて何物にもならないのに――それが山頭火といふ痴人の癖だ... かうしてゐると、ともすれば漠然として人生を考へる、そしてそれが自分の過去にふりかへつてくると、すべてが過ぎてしまつた、みんな死んでしまつた、何もかも空の空だ、といつたやうな断見に堕在する、そしてまた、血縁のものや、友人や、いろ／＼の物事の離合成敗などを考へて、ついほろりとする、今更、どんなに考へたつて何物にもならないのに――それが山頭火といふ痴人の癖だの読み方
種田山頭火「其中日記」

...その叫びと無縁のものではない... その叫びと無縁のものではないの読み方
中井正一「現代美学の危機と映画理論」

...其藤野が近頃遠縁のものゝ息子（むすこ）を頼（たの）まれて宅（うち）へ置いた... 其藤野が近頃遠縁のものゝ息子を頼まれて宅へ置いたの読み方
夏目漱石「それから」

...その藤野が近頃遠縁のものの息子を頼まれて宅（うち）へ置いた... その藤野が近頃遠縁のものの息子を頼まれて宅へ置いたの読み方
夏目漱石「それから」

...血縁のものに縁の薄いものがありましょうか... 血縁のものに縁の薄いものがありましょうかの読み方
長谷川時雨「江木欣々女史」

...どうしてさう血縁のものがすくないかといふ... どうしてさう血縁のものがすくないかといふの読み方
長谷川時雨「「郭子儀」異變」

...彼にとって全く無縁のものや... 彼にとって全く無縁のものやの読み方
原民喜「冬日記」

...能く馬を孕ますほど親縁のものたるは... 能く馬を孕ますほど親縁のものたるはの読み方
南方熊楠「十二支考」

...それと無縁のものとしては在り得ません... それと無縁のものとしては在り得ませんの読み方
三好十郎「恐怖の季節」

...時によって他の遊星の生物のように遠々しく無縁のものに感じられることもあった...
三好十郎「「その人を知らず」について」

...無縁のものと化し了つてゐないならば... 無縁のものと化し了つてゐないならばの読み方
三好達治「測量船拾遺」

...物につけ加えられた無縁のもの... 物につけ加えられた無縁のものの読み方
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」

「縁のもの」の書き方・書き順