...神仏に縁のあるものと云っては...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...それがまた故渡辺海旭先生と深い因縁のあることも分って...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...この夫婦といふ縁のある顏と顏を殊更合はせる事を避けてゐた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...ただ縁のあるのが誠ぞやという...
近松秋江 「霜凍る宵」
...二年生のときにN先生の研究の手伝いの傍(かたわ)らそれに縁のあるミラージに関する色々の実験をしたことも生涯忘れられぬ喜びであった...
寺田寅彦 「科学に志す人へ」
...今晩一晩が一生の御縁のあるところよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...水に縁のある場所は一と通り調べましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何故だろう?之と縁のある事で今一つ分らぬ事がある...
二葉亭四迷 「平凡」
...縁のある大きな帽子を被った女であった...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...いわく因縁のあるものと睨んだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...今ではあの人が冷静になってしかもつながる縁のあることに満足しているのですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...無政府主義なんぞに縁のある...
森鴎外 「沈黙の塔」
...若干農村に縁のある内職も探し得たであろうが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...なるだけ因縁のあるように第一には「雪の下」...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...然も過去にそういう因縁のある者からすると...
山本周五郎 「柳橋物語」
...土地に縁のある丈(だ)けリユウバンスとン・ダイクの作を多く蔵(をさ)めて居るが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...由々しき名門の金持に縁のある話であり...
吉川英治 「折々の記」
...よほど宿縁のある地とみえる...
吉川英治 「親鸞」
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